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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

セイバンモロコシ - イネ科モロコシ属

2022-10-29 06:00:10 | みんなの花図鑑

イネ科の中でも花(小穂)が大きいセイバンモロコシです。
今でも畑に ソルガムという穀物が植わっているのを見ることがありますが、ソルガムはもともとモロコシ属のことです。
セイバンモロコシ(Sorghum halepense) も、元々は家畜の飼料として栽培されていましたが、逸出して河川敷や荒地などで大繁殖しています。
午後4:30 の撮影ですが、赤いのは夕焼けの影響だけではありません。穂の太陽に向いている側が紅いのです。
ブラシのような器官が 子房から伸びている柱頭です。




柱頭とは別に 筒状の器官が伸びていますが、おしべの葯です。
葯は非常に細い花糸でぶら下がっていて、少しの風が吹くだけで触れるようになっています。筒の先の穴から嘉文が飛び出します。




紅葉したように真っ赤です。




陽に照らされてクモがいました。




ブラシのような柱頭ですが、出来たばかりは透明で(左)、熟すと赤紫色に(中央)なるようです。



小穂(しょうすい)の先に長い芒(のぎ)が伸びています。
(小穂から芒がいっさい伸びていない種類を ヒメモロコシ と言って区別することがあります)



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