カラスムギ
初夏の野草第3回は 第1回ヤグルマギキのときと同様、麦畑に生えていたカラスムギです(@_@)
(バックの青色がヤグルマギクです)
麦畑にこんな風に我が物顔で生えてます。
穂がまだ青いとき。
「カラスムギの小穂は下に垂れ、中には3つの種子ができる。そのうちの2つには長い芒(のぎ)があり、包頴(ほうえい)から飛び出している。」(植物雑学事典「カラスムギ」)
そして熟してくると、包頴(ほうえい)が白くなってくるんですね。
今回初めて発見したのですが、針のような芒(のぎ)が途中で折れ曲がっているんですね。
たまたまかと思ったら、どれもこれもみな折れ曲がっています。
これに関して 面白い話がありました。
カラスムギの芒(のぎ)は縄をなったように捻(ね)じれている、というのです。しかも・・・
「ねじれた芒(のぎ)は濡れるとねじれがゆっくり戻ってほぼ直角に曲がった先端部がくるくる回転し、これが何かに引っ掛かると種子(穎果)自身がドリルのように回転することになって土の中にもぐり込むというのである。」(続・樹の散歩道「カラスムギの芒(のぎ)がくるくるまわって種子が土にねじ込まれるなどということが本当にあり得るのか?」)
実際、YouTubeにもこの現象を扱った動画がいくつかあります(芒の表面はより糸のようによじれていて、水でぬれるとより糸が解けるように戻っていくので、直角に曲がった芒の先が地面に当たると今度は小穂(しょうすい)のほうが回転するのです)。
これに対する記事を書いた方の見解は以下のようです:
「軽いものがいくらジタバタと転がったとしても、土の中にもぐり込む力は生まれないと思われる」
「地味なカラスムギに係わる意外な話題として、このストーリーは面白いが、変な妄想は健全な青少年を惑わす恐れがあり、仮にエネルギーを余しているのであれば、カラスムギの芒に強いねじれが生じるとともに、直角に曲がる不思議な現象について、そのメカニズムを解明することに努力願った方がよいと感じた次第である。」(同上)
コムギ
本来の畑の栽培物 コムギ のほうです。
やはり麦のシンボル?である長い芒(のぎ)が伸びていますが・・・
こちらの芒(のぎ)は真っすぐです。
でもこの芒(のぎ)も伸縮運動をしているという報告があります:
「コムギの種子は先が尖っていて,長くて毛のついた芒(のぎ)という付属物がそれぞれに2本ついている。ドイツのゴルムにあるマックス・プランク・コロイド界面研究所のチームは,芒についている小さなセルロース線維が,湿度が上がると伸びて芒を押し出し,乾燥すると縮んで引き戻すことを発見した。この伸縮運動が平泳ぎの足の動きのように機能し,種子が地表を動いたり地中にもぐり込んだりする。」(SCOPE & ADVANCE「コムギの筋肉 〜日経サイエンス2007年9月号より」)
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初夏の野草第3回は 第1回ヤグルマギキのときと同様、麦畑に生えていたカラスムギです(@_@)
(バックの青色がヤグルマギクです)
麦畑にこんな風に我が物顔で生えてます。
穂がまだ青いとき。
「カラスムギの小穂は下に垂れ、中には3つの種子ができる。そのうちの2つには長い芒(のぎ)があり、包頴(ほうえい)から飛び出している。」(植物雑学事典「カラスムギ」)
そして熟してくると、包頴(ほうえい)が白くなってくるんですね。
今回初めて発見したのですが、針のような芒(のぎ)が途中で折れ曲がっているんですね。
たまたまかと思ったら、どれもこれもみな折れ曲がっています。
これに関して 面白い話がありました。
カラスムギの芒(のぎ)は縄をなったように捻(ね)じれている、というのです。しかも・・・
「ねじれた芒(のぎ)は濡れるとねじれがゆっくり戻ってほぼ直角に曲がった先端部がくるくる回転し、これが何かに引っ掛かると種子(穎果)自身がドリルのように回転することになって土の中にもぐり込むというのである。」(続・樹の散歩道「カラスムギの芒(のぎ)がくるくるまわって種子が土にねじ込まれるなどということが本当にあり得るのか?」)
実際、YouTubeにもこの現象を扱った動画がいくつかあります(芒の表面はより糸のようによじれていて、水でぬれるとより糸が解けるように戻っていくので、直角に曲がった芒の先が地面に当たると今度は小穂(しょうすい)のほうが回転するのです)。
これに対する記事を書いた方の見解は以下のようです:
「軽いものがいくらジタバタと転がったとしても、土の中にもぐり込む力は生まれないと思われる」
「地味なカラスムギに係わる意外な話題として、このストーリーは面白いが、変な妄想は健全な青少年を惑わす恐れがあり、仮にエネルギーを余しているのであれば、カラスムギの芒に強いねじれが生じるとともに、直角に曲がる不思議な現象について、そのメカニズムを解明することに努力願った方がよいと感じた次第である。」(同上)
コムギ
本来の畑の栽培物 コムギ のほうです。
やはり麦のシンボル?である長い芒(のぎ)が伸びていますが・・・
こちらの芒(のぎ)は真っすぐです。
でもこの芒(のぎ)も伸縮運動をしているという報告があります:
「コムギの種子は先が尖っていて,長くて毛のついた芒(のぎ)という付属物がそれぞれに2本ついている。ドイツのゴルムにあるマックス・プランク・コロイド界面研究所のチームは,芒についている小さなセルロース線維が,湿度が上がると伸びて芒を押し出し,乾燥すると縮んで引き戻すことを発見した。この伸縮運動が平泳ぎの足の動きのように機能し,種子が地表を動いたり地中にもぐり込んだりする。」(SCOPE & ADVANCE「コムギの筋肉 〜日経サイエンス2007年9月号より」)
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アブリルさん、凄いことを発見されましたね!
目から鱗です!
カラスムギを見つけたら是非 確かめてみたいです!
ほんと、拡大してみるもんですね
芒(のぎ)が皆直角に曲がってるなんて、気がつきませんよね
それにしても何故⁉️
牧野富太郎さんだったら、なんと答えたんでしょうねぇ(^-^)
カラスムギ、いつまでも色あせて残っていますが、こんな面白い仕組みがあったとは・・・
確かにノギが直角に曲がってねじれていますね。
まさかこれをドリルのようにして土に潜るとは全く思えないですが、何か理由があるのでしょうね。
それはそうと、このカラスムギの実は美味しいのでしょうかね~
スズメの餌には結構なっているように思います。
いつも楽しい話題と鮮明なお写真、ありがとうございます!!