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先日も取り上げた キキョウの受粉の仕組み。そのときは 雄性期の画像がなかったので、今回は こちらを中心に 再掲して見ます。いえ、何ごとも 反復練習ですよ (´∀`)
上の画像が、雄性期の花です。5本の雄しべが めしべにピッタリ貼りついています。自家受粉しているのかというと、そうではないのです。
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おしべは花粉を雌しべの壁につけているのですが、この時期、めしべの柱頭はまだ開いていません。
虫が蜜を吸いに来たとき、雌しべに捉まって 花の奥の蜜を吸おうとするのですが、その止まり木の役目を めしべは果たしているだけなのです。虫が雌しべに捉まることで、昆虫の足や腹に 花粉がより付着しやすい、というわけです。
このように 同一の花の おしべの成熟するときと めしべの成熟するときと 時期がズレていて、おしべが先行して成熟するので、このような受粉の仕組みを【雄性先熟】とか【雄蘂(ゆうずい)先熟】と呼んでいます。
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虫がとまって 先端の花粉が 徐々に取れていきます。
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やがて、おしべは めしべから剥がれ、ぐったりと? 横たわります。雄性期の終了です。
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その後、雌しべが成長し 柱頭が5裂して 雌性期に入ります。腹や足に花粉を付けた昆虫が この雌性期の花にとまり蜜を吸おうとすると、こんどは 虫の体の花粉が 柱頭に付着し 他家受粉が行われるというわけです。
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