世は仮想ばやり。
吾人らのちょっとした仮想は、楽しみ半ば冗談半分ですむからよいが、大掛かりな仮想になると、馬脚の現れ方も大掛かりになって、醸し出す問題もおおごとになる。
執政の仮想、安全安心の仮想は、馬脚が現れたときその罪は深い。
舗装工事の現場なら、ご不便をおかけしますで済むが、超大仮想がはずれて、住むところも仕事の場合も失わせてしまっては、そんな言葉では済まないだろう。
パソコンにも仮想のものがあると聞いておやと思った。
その数、1企業で26000台というから驚嘆ものである。
http://www.nec.co.jp/ml/?t=jitoni145w_1&p=e340t90400000989252
仮想パソコンは、端末にハードディスクを持たず、システム内のどの端末からでも、社員が必要なパソコン環境にアクセスできるものだという。
図を見ただけではピンとこないが、面倒なセットアップもいらない、故障の発生率も減る、社員が元のデータ群を勝手に書き換えることもできない、データの入れ物を持たせないからタレ流しもできない。
これでも、元のサーバーがしっかりしていなければ、26000台が一斉に間違うことになって、顧客はとんだ馬脚を見せつけられることになるのだが。