自製のマニュアル、それこそ世の中でただ一つの、よくわかるマニュアルです。
マニュアル作りはメモづくりから始まります。
全くメモなしで、いきなりマニュアル本体の作成に取り掛かる、スーパー頭脳の人には、マニュアルはいりません。
どこかの記事をコピペだけで再編して作ったものは、自製マニュアルとは言えません。
某大学式論文作成法で仕上げた論文風の文書と同じで、そのような形をしているだけのものです。
メモの作り方には、ふたとおりあるようです。
たとえば操作方法のマニュアルの場合に、実際に操作をしてみて、その手順を思い出しながら、あるいはもう一度操作をしながら書きあげていく方法Aと、もう一つは始めから一手順ごとにメモを取りながら進めていく方法Bです。
方法Aは、手順がおぼろげながらであっても頭に入ってからメモを取りますが、方法Bでは、手順を呑み込めないままにメモを取ります。
マニュアル自製の方法ですからお好みでよいのですが、お勧めは方法Aです。
方法Bでは、手順が頭に入っていない状態でメモを取りますから、教える人がそばにいなければメモづくりができません。
自分のマニュアル作りには、手順を覚えるための道具にメモを作りたい、メモを作るには手順を知らなければならないという、発振回路のような状態で頭を使わなければなりません。
実際の操作でも、自分のしていることを一つ一つ書きとめながら進める人がいましたが、その人のメモは書いただけで机の引き出しにばらばらに入れられているのでした。