Word オプション「詳細設定」の8番めは、
□ 上書き入力モードの切り替えに Ins キーを使用する
というものです。
文字入力モードは、通常挿入モードで使われます。
文字書き換えのとき、新しい文字を入れて古い文字をいちいち消すのが面倒というときは、キー操作で上書きモードに切り替えできます。
上書きモードでは、文字数が同じなら一度の打ち込みで済みます。
しかし、文字修正で文字数が変わらないのはごく稀ですから、日本語の場合、上書きモードはかえって厄介です。
使わないキーはロックしておいたほうが、うっかり触ってモードが変わってしまうことがないので使いやすいでしょう。
このオプションメニュにはおまけがついています。
□ 上書き入力モードで入力する
というものです。
Ins キー操作をきかなくしてしまうと、何かのときに上書きモードを使いたいとき、オプションでそのロックを解いてからまた操作しなければならない不便さに悩まされます。
それを、ここでカバーしておこうという、マイノリティへのさらにマイナーな配慮なのでしょうか。
作る人の凝りすぎた考えが、使う人の簡便感を遠ざけていく実例のようでもあります。
おや、目の前のキーボードには、 Ins キーどこにもありません。
よく見たら、このキーは [Fn] 操作しかしないからと、自製の PrtSc マークが貼り付けてあって、字が隠れているのでした。
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