Word オプション「詳細設定」の7番めは、
□ スマート カーソルを使用する
というものです。
世の中には、スマートXXというものがいろいろありますが、どこがスマートなのかよくわからないものがほとんどです。
もともとの意味が痛みであるスマートという形容が、日本の和の感覚にそぐわないからでしょうか。
ところで、ここに出てきたスマート カーソルのON/OFFは、どう違うのでしょうか。
パソコンの画面では、|マークのカーソルが点滅している位置に、文字や画像その他のオブジェクトが入ります。
画面を上下にスクロールすると、このカーソルが見えなくなってしまうことがあります。
Word で、スマート カーソルをONにしておけば、カーソルが見えなくなったとき、[↑] か [↓] のキーで、いま出ている画面にカーソルを飛び込ませることができます。
文字入力の場合には、前の段落が見えなくなるほど広いスペースを設けてから次の文字を入れるようなことはしませんから、スマート カーソルの役割は薄いのですが、画像やテキストボックスを挿入する場合には、あらかじめ狙いを定めた場所にカーソルを呼んでくることができ、便利かもしれません。
スマート カーソルOFFの場合は、カーソルが見えなくなったとき [↑] [↓] キーを押すと、元カーソルがあった画面に戻ります。
迷ったら戻れという未知探索の鉄則からいうと、このほうが確かなようにも思います。
カーソルを置いたまま改行を連打して、何も見えなくなったと大騒ぎする初心者には、こちらが向いているかもしれません。
キー操作でのカーソルの動きは、走り歩くものであるという名のとおり一歩一歩です。
カーソルを、キーでも飛ばせるというところがスマートならば、鉄道より飛行機のほうがスマートということになるのでしょうか。
鉄道には行方不明になるおそれはありませんが、飛行機にはそれがあります。
スマートにリスクはつきもの、スマホでボンヤリはたいそう危険です。
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