外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

立教に先勝

2008-09-27 21:27:18 | 大学野球
斎藤くんが完璧な投球によって立教打線を無四球で完封し、早稲田が立教に先勝しました。

試合前に何名かの控え部員と言葉を交わしたのですが、彼らが一様に『立教は手強い相手だと思います』と話していたので、私もかなりの緊張感をもって試合に臨みました。

しかし、今日の斎藤くんは全く危なげなく、伸び盛りの立教打線を完全に封じ込めてしまいました。
春季リーグでの登板を含めて、今年度で最高のピッチングだったと思います。

速球の最速は恐らく146キロ。
そして、その速球と同じようなテンポと軌道で、良く制球された変化球とチェンジアップを巧みに織り込むので、立教の各打者は勝負どころで手も足もでませんでした。
何度か得点圏に走者を背負う場面もありましたが、ファンの中で不安を感じた方は一人もいなかったのではないかと想像します。
それほどの斎藤くんの出来の良さでした。


一方、打撃陣では、原くんの勝負強いバッティングが光りました。

気の早い話ですが、今季の原くんはリーグの三冠王も狙えるような充実ぶりです。
外角の変化球に脆さを見せる場面もありますが、その球を当てにいかずに、バックスクリーンに叩き込むつもりでフルスィングしてくれることを私は期待したいと思います。

心配なのは上本主将。
一安打を記録するも、体勢を崩されてストライクを見逃すなど、全く彼らしくありませんでした。
度重なる海外遠征の疲れが今も残っているのでしょうか、溜めの無い鈍いスィングが気に掛かります。

なお、東洋大とのオープン戦で途中降板して以来ベンチから外れていた大石くんが、久しぶりにユニフォーム姿でメンバー入りしました。
東大戦での大前くんの復活に続く朗報です。

ところで、慶明一回戦も観戦したのですが、両校ともプレーの内容は芳しくありません。

明日以降の試合を見届けないといけませんが、今季の最大の敵は法政かも知れないなと感じる1日でありました。
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サブプライム・ショック ( その2)

2008-09-27 10:00:41 | ビジネス
20世紀初頭からアメリカで発達してきた専業投資銀行が、破綻あるいは商業銀行の傘下に入り、事実上消滅してしまいました。

巨額な役員報酬、それを支える飽くなき利益追求姿勢などへの非難もありましたが、彼らが新しい金融技術を次々に開発し、世界経済に強い推進力を与えてきた事実は、金融の歴史にしっかりと刻み込まれるでしょう。

さて、永らく間接金融が産業金融の柱であった日本では、投資銀行業務は大手の銀行と証券の一部門にとどまってきました。

本来であれば、1980年代後半からの金融自由化を通じて、日本興業銀行、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行の中から、日本でも専業投資銀行が誕生していたはずでした。
それが可能な人材とノウハウの蓄積がありました。

その業態転換の絶好のタイミングを迎えていた長期信用銀行三行ですが、残念ながらバブル経済期にノンバンクと不動産向け融資で巨額の不良債権を抱えてしまい、姿を消してしまいました。

もし、もう一歩早く業態転換へと動くことができていたならば、大手企業が資金調達手段を直接金融にシフトする時代の潮流を的確に捉えて、それまでに築き上げた磐石の取引基盤の上で、日本版投資銀行として一花咲かせることができたでしょう。

今は、みずほコーポレート銀行が興銀の伝統の一部を引き継いでいるのみです。(長銀と日債銀は経営破綻し、現在は新生銀行、あおぞら銀行として再出発)

今回のアメリカでの専業投資銀行消滅には、興銀で企業審査の基本を学ばせていただき、その後に米国系金融機関で実際に投資銀行業務に従事した一人として、一つの時代の節目を感じざるを得ません。
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