外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

投手力の大切さ

2010-04-12 18:55:15 | 大学野球
早立戦では「野球は投手」という言葉を改めて噛み締めるような戦いとなりました。
最少失点で投手が踏ん張っていると、勝機が巡ってくる。
しかし、投手が踏ん張りきれないと、ゲームが壊れてしまう。

先日のオフ会でも話題に及んだのですが、投手陣が崩壊すると大変なことになるということを、早稲田も過去に経験しています。

1998年(平成10年)の春季リーグ戦。
選手獲得が思うようにできない時代ながらも、"マックス"佐藤清監督(天理高校-早大-日本生命。現・城西国際大監督)が手塩にかけて育ててきた選手たちが力をつけて、早稲田は優勝候補と言われてシーズンを迎えました。
なかでも投手陣には、後にプロでも活躍する藤井・鎌田の二枚看板が揃い、ファンの期待は膨らみました。(写真)

ところが、大黒柱と期待された左腕・藤井投手が故障して戦線を離脱。
それがきっかけとなり投手陣が総崩れとなってしまいました。

開幕戦では東大に先勝を許し、ヒヤリとさせられましたが、その後は連勝して勝ち点を取りました。
なお、東大三回戦は逆転での薄氷の勝利でした。
東大一回戦●2-8
東大二回戦○13-0
東大三回戦○12-6

ともあれ、これでチームも立ち直り、何とか優勝争いができるのかと思ったら、それが大間違い。
何と、次の早法戦から八連敗を喫して、五位に終わってしまったのです。

法政一回戦●2-4
法政二回戦●1-2

立教一回戦●1-4
立教二回戦●0-5

明治一回戦●6-8
明治二回戦●2-8

慶応一回戦●3-4
慶応二回戦●3-11

とにかく、11試合に延べ47名の投手が登板し、チーム防御率が4点台半ばという状況でしたから、とても優勝争いどころではありませんでした。

あのシーズンの選手たちの顔ぶれをみると、なかなかの実力者たちが揃っていました。
その証拠に、翌年の春には、野村徹監督が就任されるや、一気にリーグ優勝してしまったのですから。

1藤井(3年、今治西)、村上(3年、早実)、本家(3年、帝京)、鎌田(2年、秋田経法)
2西牧(4年、早実)、林川(2年、鹿児島実業)
3梅沢(3年、前橋工業)
4米村(3年、秋田経法)
5野口(2年、早実)
6松瀬(4年、主将、宇和島東)
7中西(2年、三田学園)
8松木(4年、高松一高)
9開田(2年、柳川)


さて、立教から勝ち点を取ってスタートした2010年の春季リーグ戦ですが、登板したのは斎藤・大石・福井の三投手だけでした。

リーグ戦の期間中、誰かが調子を落とす時期が必ずやってきますから、立教との戦いにおいても、点差のついた場面では控え投手たちを慣らし運転しておきたかったと思います。
ベンチの中で肌で感じる戦況や対戦相手の力量は、観客席で感じるものとはかなり違うものなのでしょうけれど。

次の明治戦は投手三人で済むような戦いとはならないと思うので、ちょっぴり不安を抱えた形となりました。

なお、次の週末は、東京の春の風物詩・早慶レガッタです。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする