先日の日曜日、東京駅から東海道線下り列車に乗車しました。
私の後ろの席には、幼稚園に入るか入らないかぐらいの年齢の男の子とお父さんが座っていました。
電車が品川駅に近づき、操車場に並ぶ電車群が見えてきた時、男の子が叫びました。
『お父さん、見て見て! あそこで東海道線がお休みしているよ』
『ホントだねえ、お休みしているねえ』と、優しいお父さん。
『お父さん、電車がお休みしていてもいいのかなあ?』
『今日は日曜日だからね』
『そうか。今日はお休みして、また月曜日から電車もお仕事に行くんだね』
この微笑ましい親子のやりとりを聞いていて、私は、自分が子育て真っ最中であった頃のことを思い浮かべていました。
幼稚園に入る前だった娘と一緒に、横浜の観覧車に乗った時のことです。
当時、横浜では博覧会が行なわれていて、会場には大きな恐竜の模型も展示されていました
私が娘に声をかけました。
『○○ちゃん、下を見てごらん。恐竜がいるよ』
すると娘が、『本当だ! パパ、あの恐竜は歩いているみたいよ。お友達を探しているのかなあ?』
予想もしない質問に、私は『うーん、ここからだと遠いから、良く分からないな』と苦笑い。
同じ観覧車に乗り合わせた年輩のご夫婦が、ニコニコしながら、私の娘がはしゃぐ姿を眺めていらっしゃいました。
子供の天真爛漫な発想は、大人には絶対に真似できません。
小さな子供の心の中には天使が住んでいると、私は思います。
その娘も、昨年大学を卒業して就職しました。
金曜日に帰宅してくると、『ああ、疲れた。来週はもっと忙しいから、この土日は寝ダメするわ』などと、一丁前にババくさいことを言うようになりました。
でも、古人曰く『三つ子の魂、百まで』
かつて観覧車に一緒に乗った頃の天使の心が、彼女のどこかに残っているはずと、親としては思ってしまうんですね。
さて、売り出し中のプロボクサーの父親が、試合役員に暴言を浴びせるなどの蛮行を繰り返した結果、ボクシング界から永久追放になったと報じられています。
かつてTV画面でみた父親の攻撃的な言動は本当に酷いもので、私は途中でチャンネルを切り替えてしまったものです。
でも、あの男性にも、天使の心を持っている頃が必ずあったはず。
それが、どのようにして、あのような荒んだ心の持ち主となり、周囲の人々の気持ちを繰り返し踏みにじるような人格になってしまったのでしょうか。
子供を健やかに育てるということの大切さ、それを誤った時の軌道修正の難しさを、今朝の新聞のスポーツ欄を読みながら、つくづく考えさせられました。
私の後ろの席には、幼稚園に入るか入らないかぐらいの年齢の男の子とお父さんが座っていました。
電車が品川駅に近づき、操車場に並ぶ電車群が見えてきた時、男の子が叫びました。
『お父さん、見て見て! あそこで東海道線がお休みしているよ』
『ホントだねえ、お休みしているねえ』と、優しいお父さん。
『お父さん、電車がお休みしていてもいいのかなあ?』
『今日は日曜日だからね』
『そうか。今日はお休みして、また月曜日から電車もお仕事に行くんだね』
この微笑ましい親子のやりとりを聞いていて、私は、自分が子育て真っ最中であった頃のことを思い浮かべていました。
幼稚園に入る前だった娘と一緒に、横浜の観覧車に乗った時のことです。
当時、横浜では博覧会が行なわれていて、会場には大きな恐竜の模型も展示されていました
私が娘に声をかけました。
『○○ちゃん、下を見てごらん。恐竜がいるよ』
すると娘が、『本当だ! パパ、あの恐竜は歩いているみたいよ。お友達を探しているのかなあ?』
予想もしない質問に、私は『うーん、ここからだと遠いから、良く分からないな』と苦笑い。
同じ観覧車に乗り合わせた年輩のご夫婦が、ニコニコしながら、私の娘がはしゃぐ姿を眺めていらっしゃいました。
子供の天真爛漫な発想は、大人には絶対に真似できません。
小さな子供の心の中には天使が住んでいると、私は思います。
その娘も、昨年大学を卒業して就職しました。
金曜日に帰宅してくると、『ああ、疲れた。来週はもっと忙しいから、この土日は寝ダメするわ』などと、一丁前にババくさいことを言うようになりました。
でも、古人曰く『三つ子の魂、百まで』
かつて観覧車に一緒に乗った頃の天使の心が、彼女のどこかに残っているはずと、親としては思ってしまうんですね。
さて、売り出し中のプロボクサーの父親が、試合役員に暴言を浴びせるなどの蛮行を繰り返した結果、ボクシング界から永久追放になったと報じられています。
かつてTV画面でみた父親の攻撃的な言動は本当に酷いもので、私は途中でチャンネルを切り替えてしまったものです。
でも、あの男性にも、天使の心を持っている頃が必ずあったはず。
それが、どのようにして、あのような荒んだ心の持ち主となり、周囲の人々の気持ちを繰り返し踏みにじるような人格になってしまったのでしょうか。
子供を健やかに育てるということの大切さ、それを誤った時の軌道修正の難しさを、今朝の新聞のスポーツ欄を読みながら、つくづく考えさせられました。