とても面白い本です。
「アメリカの少年野球~こんなに日本と違ってた」(小国綾子 著。径書房 1,600円)
これまで映画「がんばれベアーズ」での印象しかなかったアメリカの少年野球の真の姿を、この本で初めて知りました。
上位を目指そうというチームでは、毎年トライアウトを行い、有望な選手と低迷する選手をどんどん入れ換えていく
熾烈な競争を勝ち抜くために、プロ・コーチから有料の個人レッスンを受ける
出番の少ない選手は、レギュラーになれそうな他チームに自ら移って自信を取り戻そうとする
メジャー・リーグ顔負けの厳しいシステムでのプレッシャーを好まない者には、野球を楽しむ別リーグのチームに入る
日本のマンガが次々に英訳されてアメリカに紹介されているのに、「巨人の星」や「ドカベン」は対象外。
その理由が良くわかりました。
また、人の出入りの多い外資系金融機関の世界にも通じるところがあるとも感じました。