外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

同志社に敗れる

2017-03-20 21:01:52 | 大学野球
同志社との定期戦は、0対3で早稲田が完封負けを喫しました。

明日はオフで、水曜日から東伏見での練習が始まります。

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森友学園の問題が なかなか決着しません。

あの理事長夫婦の言動をテレビで観ていて、私はバブル経済期の融資案件を思い出しました。

バブル経済が発生する前の銀行融資の審査では、過去の預金取引歴が重視されていました。

例えば……
口座開設の経緯
過去の入金・支払の金額、頻度、取引の相手先、
残高不足、入金待ち、事務トラブルなどの有無

このような取引履歴をみて、融資取引を開始するにふさわしい顧客かどうか、まず検討しました。

ところがバブル期に入ると、借入人の"人となり"を考える前に、不動産や有価証券の担保価値を見る風潮が金融機関に横行してしまいました。

それまでの金融業界では、銀行・相互銀行(現在の第2地銀)・信金・信組・ノンバンク/街金融と、信用度に応じて顧客層が棲み分けされていました。

しかし、バブル期では この棲み分けが崩れて、大口案件を巡って都市銀行から信組までが 入り乱れる、激しい獲得競争が巻き起こりました。

この結果、これまで銀行が相手にしてこなかった怪しげな事業主も、銀行融資を申し込んでくるようになったのです。

当時の銀行は、内需拡大による円高不況脱出を目論む金融当局から 融資拡大を求められており、各銀行は営業店に対して とてつもない金額の融資実行目標を課していました。

営業店では、「この社長、これまで預金取引はないし、景気の良いことばかり話すけれど、どこまで信頼できるのだろうか」
「でも、この案件をやれば、支店の目標は一気に達成できてしまう。」
「担保価値は規定を満たすから、この際、"人となり"の弱い部分は目を瞑ろう。」

こんな具合に、怪しげな事業主たちに大銀行が貸し込み、後に銀行経営を揺るがす巨額な不良債権となっていったのでした。
「なんで こんな連中と取引を始めただろう」と 融資が焦げ付いてから思っても、後の祭りでした。

もちろん、「こんな事業主を、銀行で相手にしてはいけない」という支店長もいました。
でも、一攫千金を狙う業者の間では、「○○支店の支店長は、積極的だ」「△△支店は 堅くてダメ」などと情報交換されて、脇の甘い支店に案件が持ち込まれてしまったのでした。
標的とされた支店は、短期的には高業績をあげて本部から表彰されたりしましたが、後に不良債権の山に のたうち回ることに。
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森友学園についても、資金力の不安、教育方針を巡って トラブルなどが起きていたにも関わらず、安倍総理、大阪維新など 日本会議に近い実力者たちに巧みに接近し、プロジェクト実現の寸前まで こぎつけたのでした。

脇の甘いところを 敏感に嗅ぎ付けるところは、バブル期の不動産王たちと 共通します。

あくまでもテレビなどからの印象ですけれど、あんな人物を政治経済の表舞台で好き勝手に活動させてはいけません。
それを許してしまった安倍さん、大阪維新の面々は 脇の甘さを猛省すべきでしょう。
また、日本会議も、保守の本流を謳うならば、理事長夫婦の除名などを考えるべきなのではないでしょうか。
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