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2020年度(令和2年度)入試 合格体験記 第12回

2019-12-14 10:11:45 | 2020年度(令和2年度)小学校受験

我が家で小学校受験を考え始めたのは、娘が3歳になった11月頃だったと思います。

開智には知り合いのお子さんが沢山入学されており、その方がある塾を紹介してくださいました。

問い合わせをしたところ、丁度娘が入塾する時期に閉校するとのことで、その先生にどこか近くで良い塾はないか?と伺ったところ、「アヤアカデミー」を紹介してくださいました。

すぐに電話をすると、「入塾は1年後です。まだ先なので新年中1番の予約で1年後にお電話しますね」と…

そして年1後、本当に電話をいただき、年少4歳の11月、新年中クラスから入塾しました。

 

そこから約1年間は週1回のお教室感覚で出された宿題をただこなしていく感じでした。

ガラッと勉強のスタイルを変えたのは、年中5歳の11月、新年長クラスに入る前からだったと思います。

「この1年、何をやっていたのですか?家庭で復習しているのでしょうか?このペースでは合格できませんよ。」

その時のクラスの皆に、先生ははっきりおっしゃいました。

何をどうしたら良いのか、私たち親は焦りました。

 

「この間やったばかりでしょう?何でできないの?」

焦る気持ちから娘を責めてしまい、親としてそんな自分が嫌になった頃…
「開智に行かないで近くの小学校に行きたい。」と娘が言いだしました。

私達夫婦は現実逃避するかのように、娘の言葉で受験を辞めようと思いました。

しかしなぜか娘は「受験は辞めたいけどアヤアカは辞めたくない。」というのです。

「毎日宿題をするのは、本当は嫌だけど、難しいことができるようになるのがうれしいから。」

「でもアヤアカに通う子は全員受験するから、通うなら受験をしなければいけないのよ。」

「じゃあ、開智に行くことにする。」

あっさり受験を選択。

先生には「子供に振り回されず、親がしっかりして下さい。」と𠮟咤激励され、自信がなかったのは娘ではなく親だったことに気が付きました。

 

そこからは二人三脚(時々パパも参加)で家庭学習に本気で取り組むようにしました。

ペーパー、積み木、パズル、作業等…家庭で学習することを1か月分計画し、カレンダーへ記入し、毎日やり終えたら〇を付けていきました。

家庭学習する内容は先生が教えてくださいましたが、予習は一切なく全てが復習でした。

一つ一つやり終えていくことが親子の自信につながっていきました。

旅行にも沢山行きましたが、勉強道具は必ず持っていき勉強することを習慣づけました。

そのおかげで、夏休みの週3回の講習もそれほど本人は嫌がらず受けることができました。

気が付くとテレビを観る時間はほとんどなくなり、その積み重ねで模試の結果も安定し始めました。

 

私は他の塾を知りませんが、友達の体験談などを聞く限り、アヤアカの授業はかなり変わっているかと思います。

受験に直接関係しない積み木やパズル(指定教材)を毎日家庭で行うことにより、空間認識力や平面構成力が自然に伸び、図形感覚が身に付きました。

また、季節に伴う生物や行事を日常の中で発見させる宿題。

そして、ハサミ、のり、粘土等を使って巧緻性を高めさせる作業も沢山行います。

さらに、運動の指導もプロの先生を招いて詳しく教えてくださいます。

運動や行動観察の特訓もあり、自分の子供ができていない項目を受験前に取り組むこともできました。

 

娘が一生懸命やってもすぐに結果に現れないこともありました。

特に娘は工作にセンスがなく、粘土、絵画など制作はいつも何これ?みたいな仕上がりで、性格のマイペースさも相まって制作時間も遅いほうでした。

受験直前はそのことに私が焦り、毎日のように親子で制作に取り組んだものです。

「どんな子にも得手不得手があり、そこをどう克服しようとするかの過程が大切です。」

「焦ってもすぐに力は伸びません。時間をかけて変えていくことが大切です。」

田村先生はいつもそうおっしゃいました。

「子供を信じて待つこと。すぐに答えを出そうとしない。沢山失敗させた方が良い。」

そうおっしゃっていました。

しかし、親は子どもが失敗したところを見ると落ち込みます。

失敗させないように必死に手や口を出してしまいます。

一進一退の時期は見守り、待つことがとても苦しかったです。

 

そんな時、励ましあえる親同士の仲間がいたことが心の支えになりました。

足の引っ張り合いや見栄の張り合いが全くないザックバランな仲間たち。

その仲間の存在で頑張れることができました。

この仲間ができたのも、あえて固定クラスを作り苦楽を共に、という先生のお考えがあったのだと思います。

子供たちも仲間と切磋琢磨し、慰めあったり励ましあったりして、大変な勉強も乗り越えられたのだと思います。

 

「合格がゴールではありません!スタートラインに立っただけです!」

無事合格を果たし、浮き足立つ親たちに喝を入れる先生。

先の先を見ている、田村流の愛の一喝です。

 

先生のおかげで、この受験を通じて親子の課題も沢山見つかりました。

今のこの時期に気が付けて良かったです。

娘はアヤアカ田村先生が大好きです。

あと半年、入学までの小学準備クラスでまたお世話になります。

まだまだ親子共々成長できるよう頑張りたいと思います。

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