別に何があったわけでもない。
だけど、何だか飲みたくなって、
娘と二人の夕食のときにプシュー!とし、
いつもなら350mlを主と分けているのに
2本いってしまった。
とはいってもアルコール度4、5%くらいのもの。
そんなにまわらないはずだった…のに、
ぽわ~ん、ほわ~ん、ひょろ~ん。
添い寝するはずが、たぶん添い寝されて
あっという間に眠りに落ちてしまったのでした。
飲んでないと弱くなるなあ…。
☆このジメジメがいかん、ジメジメが。
いや、そういうもんじゃないと思いますけどね~☆
と言われながら、膝ウラ突きをくわされた。
う~む、前の日に同僚と3人で飲みに行って、
途中までは記憶があるけれど、例のごとく(!?)どうやって
家にたどり着いたのか、ぜ~んぜん覚えてないんですね。
もしかしたら、ダンナに夜中「いいっかげんに起っきろ~っ!」と
怒鳴られた日かもしれない…。
聞けば、私が何を話したか、話すことさえできないって。
じゃあ、シラフの時じゃなくて飲みに行ったときに教えてよ…
と言えば、それでも話せねえよって。
ふ~ん、きっと一生知らないほうがいいんだろうなぁ。
☆そんな私も、雛祭りのランチにちょこっとだけワインを飲んだら、
その後、頭がガンガンしてお昼寝してしまった☆
「今、どこどこ~。これから帰りまーす」
飲み会の夜、こんないつものメールを入れて車中で熟睡。
寝過ごしてしまうんじゃないかと思うのだけれど、不思議なもので、
記憶は飛んでいるのにちゃんと自宅の最寄り駅でヨロヨロと降り、家には何とか辿り着く。
帰った後は、頭は朦朧としていながらも、シャキッと振舞っている…つ・も・り。
だけど、そんなのとうに見破られている。
それなのに、待ち人は何も言わずに静かにいつものように本を読んでいる…
うーん、ちょっとだけ恐い。
そして、あの日は、お風呂から出てソファにコロリンと横になったまま…
もう朝方に近い時間になっていた。
「いっいっ加減にしっっろお~~~!!!」
ひ、ひえ~っ!
「はい~っっっ!!!」
いつも穏やかな人の、本気の怒りはまさに震え上がるほど恐い。
一目散にベッドに駆け込んだのは言うまでもありません。
「飲んでくるのは全く構わないけど、寝室がニンニク臭いのと、
僕が寝るとこがないくらい寝相がひどいのは勘弁してほしい~」とおっしゃるお方。
ご、ごめんなさいね。これ、女性が言うセリフよね。
私が、仲のよい友人達との飲み会にいくら誘っても絶対に顔を出さないのは、
もしかして、私のそんなこんなの醜態を目の当たりにしたくないから…なのかしらん?
ある年の4月、以前所属していた課に3人の新入女子社員が配属された。
初々しく素直な彼女たちは、たった5つ年下だけのはずなのに、
可愛いなぁ…と思えてしまう。
想像もしていなかった数々の質問、屈託のない笑顔…、
そのたびに、私も入社した頃の初心を思い出し、誠意を尽くして対応しようと懸命だった。
そんな彼女たちの「新入社員歓迎会♪」の幹事を買って出たのは、私。
出席した皆は、彼女たちの入社を心から祝い、これからの活躍を期待し、
誰もかれも笑顔、笑顔、笑顔…。
もちろん、主役の彼女たちの笑顔は大輪の花のよう!
そして数時間後、華やいだ集団が駅へ向かう道で、
「階段があるうううう…」「ポスターが貼ってあるうううう…」と、
何やら怪しい声がする…。
「綾乃さんっ!どうしたんですかっ?どこか痛いんですかっ?」
ああ、幹事だったはずの私を心配そうな困り顔でのぞきこむ3人…。
ごめんねぇ…、階段とかポスターとか、とにかく眼にするものが
ぜーんぶ悲しいのよ…あたし。
その可愛い後輩たちと、今度、とても久しぶりに再会する。
たぶん、「あの」歓迎会のことなど話題には出ないだろう。
だけど…、思い出さずにはいられない1件であります…トホホ。
ある冬の、まだ外は薄暗く、道行く人もまばらな朝…、
「行ってきまぁす!」と玄関のドアを開けると、
ポストの上にダウンジャケットがふわり…と覆いかぶさっていた。
「ん?何だ?誰が?」と思って手にとってみるとそれは…、
昨日私が着ていたものじゃないか!!!
あんなに寒い夜だったのに…、
ポストをコート掛けか何かと思いこんだのか、
冷たい空気のなか佇んでいるポストが寒かろうと思ったのか、
私はダウンを脱ぎ、それを着せていたのだった。
そうだった、昨日はテキーラを、ライムと塩を片手に何杯かいってしまった。
電車に乗るまでは足どりもしっかり(してたはず)、
口調もしっかり(してたはず)だったのに、一人になった途端、ぼわ~んと
してしまったのだと思う…いつものように…。
朝刊を手に、ポストを前にした新聞配達のお兄さんも困ったことだろう。
それはダウンジャケットの上に、バランスよく鎮座していた…。
あれは確か10年ほど前のクリスマス・パーティ。
WCから会場に戻ろうにも自力では戻ることもできず、
友人に支えられてやっとこさ会場に…。
そんなにヘロヘロになってしまった私を尻目に、
友人たちは「やっぱり締めは、ラーメンよん」なんて嬉しそうにつるんでいく。
「ええええ…ラーメンは気持ち悪いんじゃないの?」とつぶやく私の声など届かない。
果たして、私はヨタヨタ状態で麺を1、2本だけ口に運んでおしまいに…。
そして、渋谷駅ホームで…やってしまった。
電車に乗り込もうとした瞬間、すうううううっと視界が直滑降している!
ああ、私はホームの隙間に、しかも車両に対して前向きでなく横向きの状態で
落ちていくところだった…。
「綾乃さんっっ!」叫びながら、片方の足は車内、片方の足はホームに置く…
というとんでもない苦しい格好で私を支えてくれたのは、
チビの私と同じくらい小ちゃな友人だった。
もう…、これは笑うに笑えない、どうしようもない一件であります。
☆真っ赤なエビさん、あなたも飲み過ぎ?☆
「あ~、あのジャケットどこのお店に忘れちゃったんだろう…」
ぐでんぐでんに酔ってしまった翌朝、クローゼットを開けると、
そこには掛かっているはずの服が…やっぱりなかった…。
とにかく行ったお店に電話をして確認するしかないなぁ。
うーん、どこまで持っていたっけなあ。わからない×××…。
とりあえず、今日は仕事だし少しでも何か飲まないと…と思いながら
冷蔵庫を開けてみると…、
うわっ、こんなところにあのジャケットがある!
なんと、くちゃくちゃに丸められ、押し込まれているではないか。
お気に入りの赤いジャケットよ、一晩さぞ寒かっただろうに…。
おそらく冷蔵庫の扉をクローゼットのそれと思い込んでしまったのだろう。
他に何か入れてないだろうね?と恐る恐る野菜室や冷凍庫も確認したけれど、
幸い、他は収まるものが収まっており、ひと安心…。
以来、飲み会の翌日はドキドキしながら冷蔵庫を開ける綾乃でありました。
☆アレンジ。このガーベラは1ヵ月近くもちました☆
私はみんなに打ち明けて相談したかったんだと思う。好きな人のことを…。
でも、なかなか話が切り出せず、お酒をちょこりちょこりとやり始めた。
「綾乃~、顔色かわんないね~。でも…だいじょうぶ~?」
と心配そうな声がしている…と、ある瞬間ふわ~っとしたと思ったら…。
そのふわふわのなかで、私は突飛な行動をしていた。
蛇口をひねり、ジャーっと流れ続ける水を見ては、
『オレンジジュースが出てこない~!』と叫んでは『うっうっうっ』と泣く。
本をめくってもめくっても、活字ばかりだということがわかると、
『お酒が出てこない…』と悲しそうにつぶやいては『うっうっうっ』と泣く。
トイレに入ると、ここが自分の城のように思え、ドンドンと扉を叩かれても、
『…』中には誰もいないふりをしながら『うっうっうっ』と泣く。
ああ、とんでもない泣きじょうごであった。
自分はさっぱり記憶に残っていないからいいものを…、
一緒にいたみんなはどれほど心配し、あきれたことか…。
それでも翌日の朝練には全員出席!…とはいうものの、
シャトルはふらふらと弱々しく飛び、それを追う足どりはよろよろ、
シャトルが何重にも見えて、ラケットは空(くう)をきるばかり…。
そして、噂はおそろしいことに、朝練が終わる頃には私の昨晩の酔いどれは、
学年中に広まっていたのだった…ああ。
☆アレンジ~デンファレの花を水に浮かべて…ふぅゆり☆
あれは…高校時代、2年だったか3年だったか記憶は定かではない。
「来週○曜日、叔父さんが新婚旅行でいないから、叔父さんの家に泊まらない?」
という友人のお誘いがかかった。 うーん、今考えると新婚旅行中で不在の、
しかも新築の家に十数人がお泊りするなどとんでもない話である。
でも、それを「え~っ?」とも驚かず、
バドミントン部の女性陣は嬉々として「行く行く!!」とはしゃぎ、お泊りは即決された。
そして、ある日の夕方、部活が終わるとそのまま友人の叔父さま宅へ…。
合宿以外で初めてのお泊り集い…。そして、初めてのアルコール…。
進路のこと、遊びのこと、恋愛のこと…女子高生十数人集まれば話題は尽きず、
それに呼応するかのように、夕食もお酒も進んでしまう…。
ああ、これが酔いどれの始まりだったとは…。
☆花束をアレンジ。コーヒーカップの内側に割り箸を2本ギュッと橋渡しし、
その間に挿すと固定されてGOOD☆