ん?版画?開封式典に集まった同級生の一人に言われても、
ぽかんとしていた私。
その手元に渡されたのは、
細く鋭い線を生み出すニードルで描かれたものだった。
放送室でレコードに針をそっと落とそうとしている私。
おそらく、下校時刻のときだろう。
時は2月…陽も長くなってきて、
放送室にはまだ西陽が差し込んでいたかもしれない。
放送委員会の仕事はとっても楽しかった。
朝の「おはようございます♪」からはじまり、
お昼は給食メニューの紹介♪
時に応じてさまざまなことを全校にお知らせする。
夕方、下校を促す言葉を流すと子供ながらに
「終わった~!」と嬉しい達成感を覚えていたっけ。
卒業式の日、証書を渡されるときに、
一人ひとりの将来の夢がOHPスクリーンに映された。
『笑顔を絶やさないアナウンサーになりたい』
夢に向かって何かやったか?否…。
強く強く願えば行動も結果もついてきたかもしれない。
って今頃思ってもあとの祭りなので、
これからを密やかな「夢」に向かっていこう♪♪♪
☆セーターの模様まで彫ってある~!
母に見せたら「このセーターもスカートも覚えてるわ~」☆