娘の言葉数が格段に増えてきたこの頃…、
よく聞くフレーズが
「いい加減にしなしゃいっ!!」
「さっきは…(間を空けて)…怒っちゃってごめんね…」
ああ、口ぶりまで親の私にそっくりだ。
そ~んな頻繁に怒鳴っているわけではないのに、
主がいる時に限ってよく言うものだから、
あたかも私がいつもそうしているように思われているかも…トホホ。
怒ってしまった後は、
必ずギュ~ッと抱きしめて謝っているけれど、
その前に激しい言葉になりそうな時は、
ゴクッとそれを飲み込んで、
ひと呼吸すれば何とか収まりそうなことはわかってはいる。
なのに…。
けれど、ママ友達と話していると、
『え!?こんな穏やかそうなのに!?』
と疑ってしまうほどやさしい感じの人も、同じようなジレンマを抱えている。
抑えられない感情。
まだこんなに小さな子供なのに…とか、
もう何十年も長く生きているのに…とか、
思うこともいろいろだけれど…、
こんなことの繰り返しで、
あれよあれよという間に大きくなってしまいそう。
ある方の年賀状に
『子供は2~3歳で一生分の親孝行をしてしまうそうです』 とあった。
誰かに会ってもやはり『今が一番可愛い時よ』と言われる。
…今を大切にしなくっちゃ。
昨年末から乾物を作るのを楽しみにしている。
あまった野菜や使いきれないだろうなぁ…と思う野菜を、
薄切りにし、天日干しするだけ。
この頃は雨も少なくて空気が乾燥していることもあって、
冬場の短い日中でも、まる3日干せばできあがる。
きっかけになったのは、
オレンジページのある1ページ。
その時は、ふ~ん、と思っただけだけれど、
実家から多めに送られてきた大根を手始めに作り始めた。
それからはネギ、ニンジン、ゴボウなどなど、次々と干している。
保存は、密封容器でいいのだろうけれど、
念のためラップに包み冷凍。
戻すときはひたひたの水に4~5分つけて、
水洗いもし、ギュッと絞るだけ。
残念なのは、それを使った料理を食べるのが…もっぱら私だけってことだ。
美味しくないわけではない…野菜嫌いなのだ。
そのうち主も娘も…食べてくれると嬉しいのだけれど…。
☆しわしわのネギ。2本分がおよそ20cm四方のザルに☆
ここに引っ越してきた6年ほど前、
家の近所を散策していて見かけた公園。
その時は、
「車がこんなに行き来するところに、何で公園なんか作ったんだろ。
それに遊具もたいしたものないし…遊ぶ人、いるのかなぁ」
なんて思っていた。
ところが…、います、います、ここに。
毎日のように出没し、2時間近くを過ごして、
娘は大満足、私も満足。
公園の中なら車は来なくて娘がいくら走り回っても安心だし、
私もママ友たちとのおしゃべりや、ぼやきを聞いてもらったりで、
なんだかすっきり、ほんわか!
近くに同じくらいの年齢の子が住むマンションもできて、
数年前には想像できなかったくらいに賑やかな場所になっている。
ある休日、あるパパが、
「いや、ここはもう立派な一大コミュニティを築いてますね…」と、
とっても驚いた様子で話していた。
ちょっと後ずさりしてしまいそうな、いわゆる『公園デビュー』。
ここではそんな不安はいらないかもしれない。
☆暖かい春が待ち遠しいな。公園への畑道で(2009年)☆
2010年最初の週刊朝日、内館牧子氏のページに
「人生ピカイチの味」というエッセイが掲載されていた。
彼女のそれは、自宅裏のトマト畑で食べたトマト。
ピカイチの理由にはもちろんいろいろな背景がある。
(興味がある方は週刊朝日を手にとってみてくださいね)
「ふーん、あ~」なんて同感しながら
私の人生ピカイチの味って何だろうと、
ふわふわと時をさかのぼってみた。
『友達の家で飲んだアイスミルクコーヒー』
小学生だった夏休みのある日、
近所の友達の家にお邪魔していたときのこと。
陽が傾きかけて、少しだけ暗くなった畳の部屋。
それでもまだまだ暑くて、汗をかきながら遊んでいた。
そんな時、友達のお母さんがまあるいお盆に出してくれた、
氷の入った薄茶色の飲み物”
…な、なにこれ!おいしい!こんなものがあるの!?
牛乳みたいだけど甘いし…知らない味もする。
おいしい~っ!
見たことのない飲み物のその味は、まさに衝撃的だった。
体が浮いてしまうんじゃないかと思ったほどだ。
その頃、私のまわりにも美味しいものはあったはず。
外食はしなかったけれど、とれたての野菜に、母の手料理…。
それでも、私の人生ピカイチの味は、
『あの』アイスミルクコーヒーなのだ。
今も実家に帰って近所を歩くとたいてい彼女の家の前を通ると、
「元気かなぁ」と想うと同時にあの味を思い出す。
ちょっと寒いけど、アイスミルクコーヒーを作ろうかな。
☆あなたの人生ピカイチの味は!?☆