娘が中高一貫校に進学して早3年が過ぎ、4月からは4年生…世間でいう高校生になる。
コロナ禍で終わってしまった中学生生活。それでも、入学当初から感染対策ありきの日々だったので、文化祭や体育祭をはじめとする行事も“こんなモノ”と感じていたようで、娘にとってはとても楽しかったようだ。
人見知りだと思っていたのに、いつの間にか
「今度は〇〇ちゃんと△△行くー」
「□□の打ち上げあるー」etc.
と、お出かけも親から友達に少しずつシフトチェンジ。
「おかーさん、“✕✕”一緒に観よー」
と、まず私だった映画も今は独りか友達と…だ。さみしさもあるけれど、いっぱしに成長している証なのだと、親は親の過ごし方を探っていかなければ…と思う。
そうして嬉し楽しで過ごした3年間、そのツケが、いや、楽しみながらもしっかり学んでいる友は多々いるのだから、勉強をおろそかにしてきたツケがこうも散々たる結果をつきつけるとは…。
もっと早く手を打つべきだった。
けれど、今さら何を言っても過去には戻れないのだから仕方がない。数週間前、先送りにしていた塾探しが始まった。
とにかく実際に行ってみないと、話を聞いてみないと分からない。授業形態、立地、料金、講師、雰囲気、自習室…できるだけピタッとくる所に通いたい…そんな思いもあり、めぼしい塾に問い合わせては、担当者と相談そして体験を繰り返す。
いい加減、疲れてきた。見つかるのだろうか。ここでいっか。いや一応〇〇も行ってみよう。娘の学校・習い事と私の仕事をパズルのようにしてスケジュールを組み、訪れ続けて数週間…その“時”は来た。
「…ここだね」
娘も私も納得の居場所が見つかった。
あまりにもホッとして、もう着地点に達した気になってしまったけれど、まだスタート地点に立っただけだ。
ともあれ、あとは本人次第なのだから、もう私は口出しせず信じよう、任せようと思う。
今戻れるなら高校時代に戻りたい。
将来の夢を現実にするための大学に進み、その仕事に就きたかった。
時折、そんなことを娘と話す。
別に、できなかったことを託そうとしているのでは決してない。けれど、勉強したければいくらでもできる…家事や子育てを一切気に留めず…そんな“今”を大切にして欲しいと心から願うのでした。
☆芸術祭展示部門作品 コラージュ『io』の一部分☆