テンペスト=嵐という意味。
歴女っていう言葉があるけど、私も昔からこのケがあると思う。
どちらかといえば戦国時代が好きだったけど、最近は幕末のほうが好きになってきました。
去年の篤姫といい、来年の龍馬伝といい、NHKの大河ドラマにワクワクしてまする。
今回読んだテンペストも幕末が舞台なお話です。
あの黒船やペリーさん、島津斉彬も出てきます。
唯一つ違うところは、舞台が日本ではなく琉球王国であるということ。
沖縄県は今でこそ日本の県になってますが、今から200年前は外国だったのですね。
この小説を読んでほんとに思いました。
たしかに鹿児島からもあんだけ離れているし、言葉も風土もまるで違う。
日本はそれぞれの県民性や風土がありますが、沖縄はそれでくくれない別の世界があります。
鎖国時代の日本は外国ですし、琉球はどちらかというと清(中国)よりの国だったようです。
主人公は兄の代りに性を偽って王宮にあがる試験を受けた自称宦官の少女です。
すごく頭がよくて、試験問題や数々の難問を解いていくのは読んでて気持ちがいいくらい。
外交問題でも琉球と日本(薩摩)、清(中国)、諸外国(アメリカやイギリス)とのやり取りで駆け引きなどが登場して、かなり面白かった。
しかし人並み外れた外見と才能ゆえに色々な陰謀に巻き込まれて、八重山へ流されることになる。
そんな時、黒船の危機を感じ取った彼女は、今度はその外見を買われ、側室候補として再び王宮(御内原=大奥)へもぐりこむ。
波乱万丈の人生で、身分違いの恋もありとかなりテンポが良い作品で面白かった。
また琉球王国の様子が事細かに書かれているのも興味深いです。
これ読んだから那覇の首里城にまた行きたくなりました。
話の中では琉球語がよく出てきます。
王女様はうないびー様とか、側室はあごむしられ様とか、大奥はうちなーばらですし、読んでてほんとに外国のお話だなぁと面白く読めました。
沖縄の言葉っていいですね。
なんくるないさ・・・に限らず、王宮言葉がまた華やかでいいです。
最後は琉球は滅びてしまう(明治政府に吸収されてしまう)のですが、人がいれば国はできる。
日本という国になっても琉球を愛する人が存続してる限り、琉球王国は永遠なんだなーと感じることができました。
沖縄が好きな人には、こういう本を読んで再び沖縄へ行けばまた違った見方ができておもしろいかもしれません。
○テンペスト(上)(下)角川書店 池上永一
歴女っていう言葉があるけど、私も昔からこのケがあると思う。
どちらかといえば戦国時代が好きだったけど、最近は幕末のほうが好きになってきました。
去年の篤姫といい、来年の龍馬伝といい、NHKの大河ドラマにワクワクしてまする。
今回読んだテンペストも幕末が舞台なお話です。
あの黒船やペリーさん、島津斉彬も出てきます。
唯一つ違うところは、舞台が日本ではなく琉球王国であるということ。
沖縄県は今でこそ日本の県になってますが、今から200年前は外国だったのですね。
この小説を読んでほんとに思いました。
たしかに鹿児島からもあんだけ離れているし、言葉も風土もまるで違う。
日本はそれぞれの県民性や風土がありますが、沖縄はそれでくくれない別の世界があります。
鎖国時代の日本は外国ですし、琉球はどちらかというと清(中国)よりの国だったようです。
主人公は兄の代りに性を偽って王宮にあがる試験を受けた自称宦官の少女です。
すごく頭がよくて、試験問題や数々の難問を解いていくのは読んでて気持ちがいいくらい。
外交問題でも琉球と日本(薩摩)、清(中国)、諸外国(アメリカやイギリス)とのやり取りで駆け引きなどが登場して、かなり面白かった。
しかし人並み外れた外見と才能ゆえに色々な陰謀に巻き込まれて、八重山へ流されることになる。
そんな時、黒船の危機を感じ取った彼女は、今度はその外見を買われ、側室候補として再び王宮(御内原=大奥)へもぐりこむ。
波乱万丈の人生で、身分違いの恋もありとかなりテンポが良い作品で面白かった。
また琉球王国の様子が事細かに書かれているのも興味深いです。
これ読んだから那覇の首里城にまた行きたくなりました。
話の中では琉球語がよく出てきます。
王女様はうないびー様とか、側室はあごむしられ様とか、大奥はうちなーばらですし、読んでてほんとに外国のお話だなぁと面白く読めました。
沖縄の言葉っていいですね。
なんくるないさ・・・に限らず、王宮言葉がまた華やかでいいです。
最後は琉球は滅びてしまう(明治政府に吸収されてしまう)のですが、人がいれば国はできる。
日本という国になっても琉球を愛する人が存続してる限り、琉球王国は永遠なんだなーと感じることができました。
沖縄が好きな人には、こういう本を読んで再び沖縄へ行けばまた違った見方ができておもしろいかもしれません。
○テンペスト(上)(下)角川書店 池上永一