BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

呪いの子

2017-06-07 12:19:35 | 読書感想文
大好きだったハリーポッターシリーズの続編が出たということで、去年買った本です。
忙しくて最近やっと読めました。
これは小説というよりは、イギリスでやっている舞台の脚本なため、セリフがすごく多くいです。
いかにも演劇っぽくテンポよく話が進みます。
なんで話が乗ってくると割とすぐ読めちゃいました。

ハリポタシリーズが7巻で見事に終了したので、
その続編って番外編か何か?と思ってたら、ほんとにその後の話でハリーの子供の話なんですね。
私はたいてい見事に終了した物語の続編は好まない方なんですが、
なぜかというと続編になると前作のよかったイメージが崩れやすく、
面白くなくなっていくので・・・。
ただこちらの本は違いましたね。

ハリーには3人子供がいるのですが、
次男であるアルバスが主人公。
あのダンブルドアとスネイプの二人のヒーローの名前をもらった男の子。
冒頭からハリーと喧嘩ばっかりしている。
大人になったハリーはなんだかつまらない感じになった気がする。
そして子供時代のロン・ハーマイオニーを加えた3人組を思い出すかのように、
二人の友達(ローズ・スコーピウス)が出てきます。
このスコーピウスがマルフォイの子供で、
若い時の父親には似ておらず、とても心の優しい子供です。
アルバスとスコーピウスがスリザリンに入るところから物語が始まるのですが、
我の強い(なんだか面倒な子)アルバスよりも断然スコーピウスの方が好きですね。
ほんとにマルフォイの子か?
って思うほど素直で優しいです。
大人になったマルフォイも後で出てきますが、
こちらも驚く程いい父親に成長していて(ハリーよりだいぶいい)びっくりです。

物語は二人が時を遡ることができる、
タイム・ワーナーを使って過去を行ったり来たりする話なんですが、
過去を変えようとすればするほど、
現在はひどいものになっていって、
ロンとハーマイオニーが結婚しない世界になったり(ふたりの娘ローズがいなくなる)!
ハリーがウォルデモートに負けて死んでいしまう(あるバスがいなくなる)世界になったりで、
いろんな場面が展開されます。
これお芝居じゃなくても本で読んでも面白い。
で、すべてを修復するためにさらに過去で修復を試みようと頑張るスコーピウスの手助けをするのが、
あのスネイプ。
本作では影の身で最終巻近くになってやっとホントの彼の姿が出てきますが、
この続編ではすぐに味方になってくれるので、
すごくかっこいいし、頼もしくて嬉しいです。
そんな本作で見れなかったスネイプの活躍が見れるので、ファンにとっては嬉しい本ではないですか?
あと、ロンとハーマイオニーがやたらいろんな過去の場面に出てくるのですが、
結婚してもしなくてもお互いが好きみたいな関係があからさまで面白いです。
本作ではここまでラブラブしてなかったもんな。
逆にハリーの存在がめちゃ薄い話でした。
ハリーポッターはなんといっても登場人物がいいですよね。
今回もお馴染みのキャラがいっぱい出てきますが、
極めつけはウォルデモートの娘でした。
闇の帝王に娘がいるって展開にすごいって思ってしまいました。
もう続編はないでしょうが、
イギリスでは今も舞台がやられるほど人気らしく、
一度私も見てみたいなぁと思います。