BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

2020-11-12 14:45:55 | 読書感想文

五所川原のギャラリーゆふめ堂さんのFBに以前紹介されていて、とても気になってた本です。

文庫で手に入れて最近ずっと読んでたもの。

とても読み応えのある本で長く時間がかかってしまいました。

ずっと普通の小説(フィクション)かと思って読んでいたのですが、

先日NHKの「夢の本屋をめぐる冒険」という番組にて、

この本のタイトルの「シェイクスピアアンドカンパニー」(本物)が登場して、

たまたま見ていた私はびっくり。

えっ、架空の本屋ではなかったのか!

そうなんです、これはノンフィクションなんです。

主人公はこの本を実際に書いたジェレミー・マーサー氏。

その彼がとある理由から母国から逃亡し、滞在していたパリでシェイクスピアアンドカンパニーに出会う。

そして運よく住み込むことが出来、同じく色々な理由で世界中からこの書店に集まった人たちと出会う。

出てくる登場人物も個性派でいろいろなドラマもある。

作家、芸術家、詩人など癖のある人ばかり。

またこの書店の経営者のジョージが異彩を放つほど魅力的。

とても20代の女性と恋に落ちるところも、86歳のおじいちゃんとは思えない!

本好き、本屋好きにおすすめということで、読んでみてなるほどって思った。

実際NHKの番組でその書店の中の映像を見て、こんなところに住んでいるのかってよくわかったし。

この書店にタダで住む代わりに店の経営を手伝う伝統は今も続いているとの事で、

こちらもちゃんと番組で取り上げてくれて嬉しかったな。

また本のラストに登場するジョージの娘さんも今の店長としてて番組に出てきて、

すごく素敵なお店の雰囲気が伝わってきました。

パリにある世界でも珍しい本屋さん「シェイクスピア&カンパニー」。

一度この目で見に行きたいものです。