久しぶりに図書館から借りた本を読破。
「マチネの終わりに」の平野さんの本。
以前文庫本の巻末でこの本の予告を見て、
あらすじから読んで気になってたのです。
亡くなった夫が偽名を使ってたというところから始まって、
夫は一体誰だったのか(Xということになってますが)?
ちょっとしたミステリーっぽい話ではあります。
恋愛小説だった「マチネ、、、」とはえらい話の雰囲気が違いますねぇ。
主人公は奥さんではなく、奥さんから依頼を受けた弁護士であります。
事実はそこまで衝撃的ではないものの、
何らかの理由で過去を変えて、別の人間で生きなおしたいと思う人はいるだろうなぁと思う。
戸籍の交換、売買、取引、、、事実ありそうな話。
ハッピーエンドではないので、ちょっと切ない話ではあります。
在日の主人公に関するヘイトスピーチにも触れていて、
反日に関する中国、韓国のニュースなどよくメディアで取り上げられますが、
日本もこの手の差別を平気で口にする人が多い(少なくとも私の周りでは)なぁと、
感じるこの頃でありました。
こういう差別を出来るだけなくしていけば、日本ももっと住みやすくなるだろうに。