「あのこは貴族」が面白かったので、
地元の図書館で山内マリコの本を借りてきました。
タイトルは「かわいい結婚」。
タイトルはかわいい、、、けど、どこか毒があるかわいいでした。
短編が3つ、どの話もたしかにかわいい話なんだけど、
読んでると理不尽に思えてくる場面もありましたね。
1つ目は家事苦手な女性のお話。
こればっかりはしょうがないと思うのですよね。
家事は女のやる仕事とどこか昔からの決め付けがありますが、
私も料理が好きじゃないし、洗濯はまぁまぁ好きだけど、
掃除は毎日やる分にはいいけど、大掃除は苦手とか。
主人公が奮闘して火事ができるようになったとき、
それが一生続くことに気がついて絶叫する場面とか、
ぞっとしてしまうくらい怖いです。
個人的には2話目の結婚に踏み切らない彼氏が、
ある日起きたら女性化していたという話が好き。
女になって初めて女側のことがわかるという、
ある意味女の理想的な願いが込められた話。
あくまで女性が書いた話なんで、ほんとに男性がこう感じるかはまた別なんですが、
全ての男性に一度こういう状況になってほしいなと思います。
ラストで男性が女装に目覚めて、
結婚後夫婦でおしゃれ(女装)してデートしてるシーンが大好きです。
うちはそうじゃないけれど、結婚後も女友達みたいに楽しめるパートナーっていいですね。
全体的にコミカルでショートストーリーなので読みやすかったです。