先日青森県でも「鬼滅の刃遊郭編」の最終回(BS)が放送されました。
うちの子供達も無限列車編から毎週欠かさず見ていてとっても楽しみにしていたアニメだけあって、
終わってしまったのはとっても寂しいけれど、
次回「刀鍛冶の里編」が決まり次への期待度もあって良かったです。
最終話が放送されたのでネタばれしてもいいかなぁと感想を述べることにしました。
まず、遊郭編ですが、原作の中でも1.2位を争うほど好きなエピソードであります。
なんというか敵キャラの鬼がイイ。
堕姫と妓太郎兄妹。
同じく兄妹である炭治郎と禰豆子との対比表現もいい。
前半は妹の活躍が目立ちますが、後半から兄妓太郎のすさまじい強さが描かれていて、
特に絶望の9話など迫力がすごかったです。
そして音柱の宇随天元さまの魅力。
いやー、見た目も中身もかっこいいですよね。
派手派手と言ってますが、仲間(嫁も含む)思いであるし、
神回10話での「譜面が完成した、勝つに行くぞ」の台詞はめっちゃしびれます。
そして忘れちゃいけないのが、炭治郎・善逸・猪之助のかまぼこ隊の成長ぶり。
無限列車編で煉獄さんの死を経験した3人。
何のためにあんな辛い思いをしたのか、
各々が特訓を経て、身体は死ぎりぎりのボロボロになりながらも、できる技をすべて繰り出し協力し合う。
煉獄さんの死が無駄ではなかった。
クライマックスの8-10話の戦いぶりは目が離せません。
特に宇随と妓太郎の息をつかせぬ接戦バトル。
劇場版呪術廻戦のバトルシーンも大画面で見るのにふさわしいハイクォリティだったのですが、
鬼滅の刃は民法のアニメでそれを上回るハイレベルな戦闘シーンで私たちの度肝を抜いてくれた。
あのレベルの映像をを地上波で見れてしまう日本のアニメの質が良すぎて驚いてしまう。
とにかく期待以上に素晴らしかった。
主人公・炭治郎の勝負をあきらめない不屈の精神。
たとえ身体がボロボロになっても、心だけは決して折れない。
あきらめないあきらめない。
考えろ、身体を動かせ、役に立て。
どんなに窮地に立っても折れることなく、立ち向かっていく。
今までのジャンプの主人公って戦うときにこういうふうに自分を奮い立たせて戦う主人公っていなかった気がします。
主人公はどこか並外れて強くて当たり前みたいな。
それに比べると炭治郎は己の弱さを悟り、一生懸命悩み、時には弱音を吐き、それでも自分に今できることを探そうと奮闘する。
そんな姿にすごくすごく共感できるんですよね(勇気をもらう)。
個人的には鬼化が進んだ禰豆子の堕姫とのバトルシーンが一番見たかった。
禰豆子がこの姿で戦うのは後にも先にもこの時だけです。
原作時からかっこよくて、ぞくぞくしてましたね。
最終話はなぜ妓太郎兄妹が鬼となったかが描かれています。
鬼を倒してそこで終わりではなく、
鬼滅の刃では元々人間であった者がなぜ鬼となったのかが毎回丁寧に描かれる。
ほんとに切ない。
妓太郎が「いいことも悪いこともかわるがわる来いよ。」という台詞。
ほんとにこの世の中は不公平でできています。
生まれた時から何も持たない人からさらに何かを奪うのか。
こんな不幸で不公平なことが日常的に平等に訪れるのが世の中。
鬼滅の刃はそういうこともちゃんと描かれてるのがなおよい。
鬼の兄弟愛に涙なしには見れないシーンでしたね。
劇場版無限列車を見た時にも思いましたが、やはり子供に見てほしい、見せたいアニメです。
炭治郎のあきらめない不屈の精神と、他人を自分のように思いやるやさしさ、
そして鬼が生まれる世の不条理さ。
うちに子どもにはまだ理解するには難しいテーマかもしれないですけれど。