羊をめぐる冒険

先日村上春樹さんのインタビュー本を読破したので、何かまた小説が読みたくなってきて読みかけだった「羊をめぐる冒険」の下巻を買ってきました。
一日ほどで読めてしまった。
恐るべき村上春樹。
とにかく読みやすいのだ。
主人公は彼女と背中に星型の模様がある羊を探して北海道へ来る。
札幌ではいるかホテルという怪しい宿に泊まる。
ここで羊博士と会う。
なんだか現実感のない不思議な展開が進むがそれがまた神秘的で面白いのだ。
ほんとにこのような人たちや風景や場所がどこかにありそうだ。
十二滝村の由来やアイヌのことについて書かれた章はとても興味深かったです。
ローカル路線や駅の錆びれっぷり、、、北海道へ取材旅行に行ったらしいのですが、その描写が細かくて見事で目の中に浮かぶようです。
また山の上の牧場の様子や雪野原の表現はとても美しいです。
村上ワールドっぽくってよかったです。

〇羊をめぐる冒険　講談社文庫　村上春樹