紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

妖怪ロードに花吹雪

2006-04-16 22:25:11 | おでかけ
 4月12日の蕃茄山人さん書く所の蕃茄庵日録http://diary5.cgiboy.com/1/tomatomaster/で、水木しげるさんの妖怪キャラにどれだけ似ているかを競う「妖怪そっくりコンテスト」が8月に水木さんの出身地である境港市で行われる、ということを知り、いたく興味をそそられてしまった。イベント系の話題には、よろめきがちなのだ。

 いや、だから応募するという訳ではない。「ご飯の減り方がダイナミックですなあ、『ふたくち女』にそっくりです」と水木さんに賞賛されてもなぁ・・・。いやいや水木さんは好きだけどね。募集は6月からだそうなので、それまでにじっくりと自分を素直に見つめてみよう。・・・ってちょっとは応募したい気もあったりして。

 蕃茄さんの日記の中で「サラリーマン山田」という水木さんの人間キャラの話題があり、私はこれを読んで、あのメガネで出っ歯の小市民が固有名詞を持っていることを初めて知り、思わずBBS蕃茄山房に書込みを入れた。そして彼のことを「ねずみ男」の次に気にいっている夫に話すと「へぇ~ボタン」を連打するくらいに喜んでもらえた。

 で心優しい蕃茄さんは、後日私の書き込みへのアンサーと共に「サラリーマン山田」についての追加情報を書き込んでくださった。
 境港市では市役所の方が土日になると水木キャラに扮して徘徊してくださるそうだが、「サラリーマン山田」も徘徊してくださり、名刺交換をしてくれる、という情報である。「サラリーマン山田」のブロンズ像も去年設置された、ということも教えてくださった。

 これをH氏に報告すると、予想以上にウケた。あんまり喜ぶので「もしかして『サラリーマン山田』と名刺交換するために境港市にいくとか?」と半信半疑で聞くと「名刺交換するためだけに、境港にいきたいなあ~」。半分は冗談としても、半分は本気そうだった。

 実は2001年にお兄ちゃんの小学校卒業、妹の幼稚園卒業の記念に、春休みに家族旅行でいったのだ、境港に! これは珍しく夫のリクエストだった。どうしても「妖怪ロード」にいってみたい、妖怪のブロンズ像をみたい、美味しいお寿司が食べたい、という希望なのだった。

 JRで大阪迄行き、そこから高速バスで米子に、そして再度JR零番ホームより、水木キャラデザインの妖怪トレインに乗り境港まで。早朝より家を出て着いたのがお昼を随分過ぎていた。なんだか地の果てに来たみたいだった。関西から山陽地方は案外近いけれど、山陰地方は交通の便も悪くやはりとんでもなく遠い。

 その頃からバリバリ社会派のお兄ちゃんは、「消費者金融問題」や「薬害エイズ」にいたく関心を示し、金融会社のャPットティッシュをコレクション!?したり「薬害エイズ裁判」の判決結果を「そんなん有罪にきまってるやんなあ」と確信していた。にも関わらず翌日『阿部、無罪』の判決を持って来た携帯ラジオで耳にしたとたん、ショックのあまりラジオを落としてしまった。応援していた選抜高校野球チームも負けてしまったし。

 ということで、彼にとっては境港は最悪の思い出の地なのだ。万が一いくことになっても、彼はきっと同行しないだろうなあ。どっちにしろ、しばらくは経費のかかる旅行にはいかないつもりだけどね。(正直なところ「行けない」という方が正しいな)


item8境港とは無関係ですが、私の好きなお社前の桜です。