紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

メタモルフォーゼ?

2007-02-02 17:18:42 | お買いもの
 朝起きて外を見て仰天。「明日は雪」の天気予報を知っていたので、覚悟はしていたけど、まさか30センチも屋根に雪が積もっているなんて。

 今日はKちゃんの学校が創立記念日なので、久しぶりに母娘で一緒に京都へ。卒業式のお洋服を買いに行ったのである。近場では埒があかず時間を浪費するばかりなので、思い切って京都まで出かける事にした。

 が、雪だし、外に出づらく浮かないKちゃんである。お洋服にとんと興味がないので、よけいにお出かけが面唐ュさいのだ。

 まずは伊勢丹に打って出た。伊勢丹でお洋服なんて、我家では清水の舞台から飛び降りるような出来事である。いきなり「ここは?」と入ったお店のお洋服は、なかなかよくて色/柄をKちゃんが選んで試着。紺のブレザーをベースに、チェックのスカートとネクタイがお揃いのトラッドファッションである。奇跡的に、あっという間に決まってしまった。ラッキー! ただし支出は大きく予算オーバー。

 もっとも足を棒にすることもなく、あれこれお店をはしごする事もなかったので、やはりラッキーなのだが、しかし。

 試着室からカッターブラウス、スカート、ブレザーを身に付けて出て来たKちゃんの、可愛らしいことったら! 驚愕のあまりのけぞりそうだった。

 凛とした顔つき、輝く瞳、上品なトラッド・ファッションの賢そうなお嬢様のお姿である。まるで「BEFORE & AFTER」である。それほどに似合っていたのだ。

 もちろんそれなりの物を着れば、それなりにグレードアップするのだろうが、それだけではないような気が。

 いつもは、お洋服を買う時には、いかにも面唐ュさそうに「はい、もう、これでいいし!」と早々にケリをつけたがる彼女が、今回試着後、いかにもうれしそうに目を輝かせて、笑いを堪えられない様子で、にまにまと口元をほころばせていたのだ。完璧に自分に似合う服、というものを発見した歓びに違いない。

 実は私が、お洋服に「人並み」な興味を持ち出したのは、ずいぶん遅くて高校卒業直後だった。そのときの歓び、服を選んでお買い上げする快感は、いまでもよく覚えている。

 いままでユニクロのお洋服がお気に入りで、制服のように着唐オていたKちゃんは、上質の(そしてとても似合う)お洋服を着る歓びを知ったのであろう。新しい自分を発見した、と言ってもいい。

 今後のKちゃんの変身ぶりが、たいへん楽しみでもある。予算オーバーをしない程度に。