紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ぐやじい。

2007-02-26 22:38:13 | ファミリー
 ラストの大学合否通知で、家族のだれもが想定外だった合格を決めたお兄ちゃんは、日を追う毎にヨロコビが膨らんで来るようだ。久方ぶりに見る彼の穏やかで嬉しそうな様子は、両親の心にも、ほっこりとあかりを灯すようである。気にかけていただいた皆様、どうもありがとうございました。

 心の余裕は、夫婦で思い出を語り合う、という時間を創り出す。が、やはりロマンチックな思い出には辿り着かない。ハプニングやミステイクが、今となっては思い出深い、10年以上前の北海道家族旅行の思い出である。

「今でも思い出すけど、あの、知床であんたら(私と2歳くらいの息子)が食べてた海鮮でだしをとったラーメン、めちゃめちゃ美味かったなあ!」
「あんまり美味しかったし、ちょっとだけお父さんにお裾分けしたやつやね?」

「そやねん。そやけどあのときわたし、何食べてたんやろなあ~?」
「やっぱり北海道来たんやからって、ウニ丼食べてたやん。その点、お母さんは自分の欲望に忠実やったから、どこに行っても、ラーメン食べたいと思たらラーメンやし、カレーやと思たら、カレー食べるもんなあ。」
「ウニ丼なんかより、はるかに美味かったわ~! 今まで食べたラーメンの中ではナンバーワンやね! あれだけは忘れられへん。残念やったわ~」

「そやけど、忘れられへんのは、美味しかったからやないと思う」と私。
「だって、知床にいく前の日に泊まった小さいお宿のお料理が、ものすごく美味しかった事、忘れてるやろ? 厚岸(あっけし)の。見た事無い貝のお刺身とか、ボタンエビとか、ルイベとかの海鮮三昧。」
「・・・・・・」

「ほら、覚えてへん(笑) 自分がラーメン食べられへんかったことが、あんまり悔しくて忘れられへんのとちがうかなあ? 悔しさが記憶を強化してるんやて」
クヤシ~~!っていうくらい?」
「ううん、違う。ぐやじい~~*!!やろな。濁点になるねん」

   *「ぐやじい」のコピーライトはたぶん、東海林さだお氏