紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ニクい特産品

2007-02-06 22:02:48 | ファミリー
 1月の話題で申し訳ないけれど、Kちゃんにお年玉付き年賀状の当選番号を調べてもらったら、今年は3等だけでなく、なんと2等が1枚当たっていた。地域の特産品の小包がもらえるらしい。

 きのうやっと郵便局へいったら、「わあ、おめでとうございます! いいのが当たりましたねえ! ご家族で相談して決められますか? カタログをお貸ししますので、家族会議をしてくださいね♪」と、ノリのいい窓口業務のおばさまが、てきぱきと対応してくださった。

 その後、ウチをあけて出かけていたのだが、帰宅すると兄妹が揉めに揉めている。「家族会議」がいつしか「兄妹バトル」と化してしまったらしい。原因は2等の小包の中味だったのだ。

 妹は海鮮好きなので「カニ」、お兄ちゃんは断固「ソーセージの詰め合わせ」だった。

 妹のいい分。今冬はカニが不作らしくあんまり食べられなかったので、冬の最後の思い出にカニを食したい。
 兄のいいぶん。カニは嫌いである。自分が好物だからといって、一部の人の好みで決めるのは、いかがなものか。恩恵から排除される人間がいることを知るべきである。

 お兄ちゃんのいい分も、もっともである。仲裁に入ってみるついでに、カタログを眺めた。
「お兄ちゃん、このソーセージの原料は中国やで」
「ええーっ!?ドイツと違うの?ソーセージっていったらドイツやん??」
「『地域の特産品』にドイツはないやろ。でも原料、中国っていうのもなあ」
「あーそしたら、諦めるわ。そやけど、カニはいややで」

 仔細にカタログをチェックすると、『地域の特産品』の原料はアメリカ、カナダ、オーストラリアだったりもした。うーん。

 日本は「ふるさとの味」でさえ自給自足できていないことが、意外なところから判明してしまった。兄妹の妥協点は、北海道の黒毛和牛すき焼き用に決定。妥当なセンではあるが、近江牛のふるさとに住んでいるだけに、テンションはやや落ちた。もっとも地元の人間でさえ、近江牛ブランドはなかなか口にはできないのだが。

 ところで、あなたのイメージの中でとっても美味しそうな、一度でいいから食べてみたい「お肉」って、どんなものでしょうか? 米沢牛、神戸ビーフ、ドイツ風手づくりソーセージ? 

 以前夫婦でそんな話をしたことがあり、「幻のお肉」にたどり着いて盛り上がったことがある。昨日ラジオのパーソナリティのお姉さんも、同じコトを言っていたので思い出したのだが、園山俊二・作「はじめ人間ギャートルズ」「はじめ人間ゴン」にしばしば登場する「輪切り・ホネ付き厚切りマンモスの肉」なのだった。