「(忙しいから)今年はおせち無しでいい」とH氏は言ってくれたが、どーしても作りたいものが二つあった。
一つは「くわい」、もうひとつは「煮しめ」だ。
私が独身の頃、一発奮起し、初おせちづくりをしたときのこと。その年の「きょうの料理12月号」のおせち特集を買い求め、掲載されているおせちはもとより、中華や洋食の御馳走まで、作りにつくったことがあるが、恥ずかしながら、そのとき初めておせちに「くわい」というものを入れることを知った。その丸い芋から芽の出た感じが、一本ツノの小鬼のようであまりにキュートなため、ひとめぼれ状態だった。
そのころは、私の住んでいる地域のスーパーなんかでは、まだ「くわい」はャsュラーではなかったが、なんとか見つけ出して購入し、固めに煮て、煮汁で味を沁み込ました。キュートな形状とは裏腹な苦みばしっている味と、栗のような食感に、魅入られた。婚家でも人気の煮物である。
そして「煮しめ」。これはbraryさんの12月23日のブログを読み、「これはもう、つくらなくては!(食べたいっ!!!)」と思い詰めたのである。すみませんbraryさん、引用しますね。
「きょうの料理」が辰巳芳子の正月料理とあったので見た。煮しめの回で、彩りは人参ぐらいしかないのに(桜の型で抜いたりもしない)、それはもう獅サうにみえる。
煮るのはあくの強いグループとあっさりグループ各4種。前者は椎茸、鶏団子、ごぼう、蒟蒻、後者は焼き豆腐、里芋、レンコンの順に、一つ煮て一晩含ませては煮汁を次に使い回す。人参は色鮮やかにするため単独。
料理の手順も見事だが、美しい白髪をアップにし、白いセーターを着た辰巳芳子さんの話にもひきこまれずにいられない。
○椎茸に続く鶏の濃厚な味を、ごぼうが待っている。
(中略)
○受け継いだものは、とても長い時間をかけて、ゆっくり(しかし)変えてゆくというものだ。
今何が一番食べたいかと問われたら、迷うことなく辰巳芳子の煮しめと答える。
ところが! 例に寄って一大失敗を繰り広げた。なにしろ年末は大慌ての毎日を過ごしていたので、braryさん
のブログを確認することなく、「テキトーにつくる」をしてしまったのだ。
私の頭の中では「とりだんごの味をしみこませる大根」への期待と想像がふくらんでいたのである。ごぼうの存在をすっかり失念してしまったのだ。つくってしまってから「ごぼう」のことを思い出し、ほぞを噛む。お肉とごぼうの組合わせがいかにおいしいものかは、よーく知っていたはずなのに。
しかも蒟蒻をおなべに参加させるのまでも忘れていたのだ(泣)
この失態は、いずれかならずや挽回しなくては。自分ながら、ほとんど時代劇で「チクショー、おぼえていやがれ!」と捨て台詞をのこして逃げ去るチンピラのようだ。
いやでもしかし、とりだんごと裏の畑でとれたての大根や人参や里芋とのコラボは、やはり絶妙。豆腐ではないけれども、しみじみしました。のこったお汁は、あすのKちゃんのおべんとうにいれるための、煮卵のだしとして使い回して完了。明日の煮卵も楽しみ!!
一つは「くわい」、もうひとつは「煮しめ」だ。
私が独身の頃、一発奮起し、初おせちづくりをしたときのこと。その年の「きょうの料理12月号」のおせち特集を買い求め、掲載されているおせちはもとより、中華や洋食の御馳走まで、作りにつくったことがあるが、恥ずかしながら、そのとき初めておせちに「くわい」というものを入れることを知った。その丸い芋から芽の出た感じが、一本ツノの小鬼のようであまりにキュートなため、ひとめぼれ状態だった。
そのころは、私の住んでいる地域のスーパーなんかでは、まだ「くわい」はャsュラーではなかったが、なんとか見つけ出して購入し、固めに煮て、煮汁で味を沁み込ました。キュートな形状とは裏腹な苦みばしっている味と、栗のような食感に、魅入られた。婚家でも人気の煮物である。
そして「煮しめ」。これはbraryさんの12月23日のブログを読み、「これはもう、つくらなくては!(食べたいっ!!!)」と思い詰めたのである。すみませんbraryさん、引用しますね。
「きょうの料理」が辰巳芳子の正月料理とあったので見た。煮しめの回で、彩りは人参ぐらいしかないのに(桜の型で抜いたりもしない)、それはもう獅サうにみえる。
煮るのはあくの強いグループとあっさりグループ各4種。前者は椎茸、鶏団子、ごぼう、蒟蒻、後者は焼き豆腐、里芋、レンコンの順に、一つ煮て一晩含ませては煮汁を次に使い回す。人参は色鮮やかにするため単独。
料理の手順も見事だが、美しい白髪をアップにし、白いセーターを着た辰巳芳子さんの話にもひきこまれずにいられない。
○椎茸に続く鶏の濃厚な味を、ごぼうが待っている。
(中略)
○受け継いだものは、とても長い時間をかけて、ゆっくり(しかし)変えてゆくというものだ。
今何が一番食べたいかと問われたら、迷うことなく辰巳芳子の煮しめと答える。
ところが! 例に寄って一大失敗を繰り広げた。なにしろ年末は大慌ての毎日を過ごしていたので、braryさん
のブログを確認することなく、「テキトーにつくる」をしてしまったのだ。
私の頭の中では「とりだんごの味をしみこませる大根」への期待と想像がふくらんでいたのである。ごぼうの存在をすっかり失念してしまったのだ。つくってしまってから「ごぼう」のことを思い出し、ほぞを噛む。お肉とごぼうの組合わせがいかにおいしいものかは、よーく知っていたはずなのに。
しかも蒟蒻をおなべに参加させるのまでも忘れていたのだ(泣)
この失態は、いずれかならずや挽回しなくては。自分ながら、ほとんど時代劇で「チクショー、おぼえていやがれ!」と捨て台詞をのこして逃げ去るチンピラのようだ。
いやでもしかし、とりだんごと裏の畑でとれたての大根や人参や里芋とのコラボは、やはり絶妙。豆腐ではないけれども、しみじみしました。のこったお汁は、あすのKちゃんのおべんとうにいれるための、煮卵のだしとして使い回して完了。明日の煮卵も楽しみ!!