紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

つながりから始まる

2008-01-13 22:46:01 | テレビ
 今朝6時前に目が開いて、すぐに考えたことは「あ、昨日のブログで不完全燃焼だったことが、やっとわかった!」。どうも脳が昨日のブログの「なんか足らへんな?」と思いつつも筆を置いた箇所を、ご苦労にも寝ている間にお仕事をして、思考を進ませてくれていたらしいのです。

 『ちりとてちん』は伝統の継承ということもテーマの一つになっているのだけれど、次世代へ何かを伝えるのは、伝統的なスキルを持っている人だけではもちろんなく、シンプルに「親から子へ」というのも成り立つ。(だから大阪と小浜の二カ所が舞台になる)つながる→伝えるという図式がここにはある。逆はない。

 昨日も書いたように、ヒロイン・和田喜代美の周りには、人なつこくつながってくれているオトナたちが集まり、結婚式の時に結集してくれた。これだけの人とつながって何らかのものを伝えられたから、どれだけ彼女は多くのことをキャッチしただろう。それはなんという幸せだろう。しかも彼女は「キャッチ」が上手いのだ。同様に「パス」も上手い。自分の「思い」をいろんな人にちゃんと伝えている。つながる→伝える→継承の理想の形が「喜代美&大阪」として存在している。

 子育てをした人なら判るけれど、次の世代を育てるためには、大変なパワー、決してバカにならないお金、愛と知恵と忍耐とあきらめ(クールさ)が絶対必要条件だ。国が旗を振っている(そのわりに、本気さが見えて来ないが)『次世代育成』というのは、とんでもなく大変なことなのだ。

 で、逆バージョンというネガ(=実は皮肉な見方をすれば、こちらの方が「現実」かも)も脚本家、藤本有紀さんは用意しているはずである、と予想している。けっして表立ってはみえないけれど、そんなアイロニーもふと香るドラマなのだ。

 伝統つながりで最後に。

 今日の朝刊記事「なまはげ、女風呂に乱入事件」についてひとこと。見出しが「なまはげ暴走!」とかってなっているけれど、なまはげさんが暴走したんじゃなくて、単にまるでなってない(なまはげコスプレの)酔っぱらいの暴走でしかない。なまはげに罪はない、と思うんだけどな。なまはげが謹慎するんじゃなくて、できれば全国の「酔った勢い」というものに天誅の謹慎を下して欲しい気がする。