昨年よりチェックしていた『ブルーノ・ムナーリ展』が、滋賀県立近代美術館で始まった。
今朝は素晴らしいお天気だったので、H氏が「いいお天気やなー。どっかいきたいとこある?」ときいてくれたので即座に「ムナーリ見に行きたい」というと、即決。洗濯がすべて終了した時点で出発する。
すでに『件p新潮08.1月号』のブルーノ・ムナーリ入門特集号を購入済で、ざっとは見たけど、事前に勉強した方が?と思いつつも、結局白紙の状態で見にいくことに。
結論からいえば、期待に違わずぎっしりムナーリが詰め込まれた、見応え抜群の企画展だった。ことに絵本や仕鰍ッ絵本、子どものためのアートのワークショップに興味がある方なら必見だし、玩具やプロダクト・デザインの分野に関わっておられる方にも超おすすめ。それ以外にも、創造とかオリジナルに手づくり、ものづくりに関わる方にも、新たな創造への意欲やパワーがみなぎり、想像力が活性化されるはず。
こんなワザや、あんなワザに感嘆し、尽きせぬムナーリの想像力や発想や創意工夫には舌を巻き、おちゃめで自由でフレンドリーで温かい人間性を垣間みて、たいへん微笑ましい気持になるのだ。まさに天真爛漫な天才としかいいようがない。
さらにムナーリは大の親日家で、日本の美意識や文化や生活様式にいたく共感されていた。自然との融和や、敵対や勝ち負けでない、謙虚で平等な他者との付き合い方に、心を動かされたのだ。(もちろんずいぶん前の日本の様式だが)
日本人との交流も多彩。滝口修造と親交を結び、最初に出会った日本人建築家、岩淵活輝からヒントをもらって「ムナーリのフォーク」と呼ばれるジェスチャーするフォーク作品を創り出し、作曲家、武満徹ともコラボする。そのあたりの行き来するジャンルを問わない『アート魂』の交流も、ほのぼのしている。彼らの交流を示すものたち(手紙やプレゼントされたりしたりした品物)は、見ているだけでも楽しくなるほど。
ナンセンスだったり、ユーモラスだったり、お茶目だったり、楽し過ぎたりするムナーリの世界、隅から隅まで嘗めるように鑑賞して、入場料のもとは、H氏の分までとったくらい大満足。それとともに、ムナーリが残してくれた様々な遺産が、各方面で脈々と引き続き息づいていること、現在の豊かな絵本のバリエーションは、ムナーリがいたからこそ後進が力強く発展させていくことが出来たのだという思いを強く持った。ムナーリは過去の人ではない。今現在もそういう意味では活躍されているのだ。
しかも常設展の中の企画展『源氏物語千年紀 in 湖都大津 関連企画 人間国宝・志村ふくみ 源氏物語を織る』も合わせて観られるのだ。一枚のチケットでOKなので、大変にお得である。
志村さんの紬織り『源氏物語』シリーズ約20点と、彼女の作品づくりについてのコメント(エッセイより引用)がまた・・・。「あ、ここにも別なタイプの天才が」と息を呑むような紬の美しさに打たれます。
おまけ:サイバー美術館「ムナーリ展」はこちらから→http://www.musabi.ac.jp/library/muse/cybermuse/munari/01-j.html
今朝は素晴らしいお天気だったので、H氏が「いいお天気やなー。どっかいきたいとこある?」ときいてくれたので即座に「ムナーリ見に行きたい」というと、即決。洗濯がすべて終了した時点で出発する。
すでに『件p新潮08.1月号』のブルーノ・ムナーリ入門特集号を購入済で、ざっとは見たけど、事前に勉強した方が?と思いつつも、結局白紙の状態で見にいくことに。
結論からいえば、期待に違わずぎっしりムナーリが詰め込まれた、見応え抜群の企画展だった。ことに絵本や仕鰍ッ絵本、子どものためのアートのワークショップに興味がある方なら必見だし、玩具やプロダクト・デザインの分野に関わっておられる方にも超おすすめ。それ以外にも、創造とかオリジナルに手づくり、ものづくりに関わる方にも、新たな創造への意欲やパワーがみなぎり、想像力が活性化されるはず。
こんなワザや、あんなワザに感嘆し、尽きせぬムナーリの想像力や発想や創意工夫には舌を巻き、おちゃめで自由でフレンドリーで温かい人間性を垣間みて、たいへん微笑ましい気持になるのだ。まさに天真爛漫な天才としかいいようがない。
さらにムナーリは大の親日家で、日本の美意識や文化や生活様式にいたく共感されていた。自然との融和や、敵対や勝ち負けでない、謙虚で平等な他者との付き合い方に、心を動かされたのだ。(もちろんずいぶん前の日本の様式だが)
日本人との交流も多彩。滝口修造と親交を結び、最初に出会った日本人建築家、岩淵活輝からヒントをもらって「ムナーリのフォーク」と呼ばれるジェスチャーするフォーク作品を創り出し、作曲家、武満徹ともコラボする。そのあたりの行き来するジャンルを問わない『アート魂』の交流も、ほのぼのしている。彼らの交流を示すものたち(手紙やプレゼントされたりしたりした品物)は、見ているだけでも楽しくなるほど。
ナンセンスだったり、ユーモラスだったり、お茶目だったり、楽し過ぎたりするムナーリの世界、隅から隅まで嘗めるように鑑賞して、入場料のもとは、H氏の分までとったくらい大満足。それとともに、ムナーリが残してくれた様々な遺産が、各方面で脈々と引き続き息づいていること、現在の豊かな絵本のバリエーションは、ムナーリがいたからこそ後進が力強く発展させていくことが出来たのだという思いを強く持った。ムナーリは過去の人ではない。今現在もそういう意味では活躍されているのだ。
しかも常設展の中の企画展『源氏物語千年紀 in 湖都大津 関連企画 人間国宝・志村ふくみ 源氏物語を織る』も合わせて観られるのだ。一枚のチケットでOKなので、大変にお得である。
志村さんの紬織り『源氏物語』シリーズ約20点と、彼女の作品づくりについてのコメント(エッセイより引用)がまた・・・。「あ、ここにも別なタイプの天才が」と息を呑むような紬の美しさに打たれます。
おまけ:サイバー美術館「ムナーリ展」はこちらから→http://www.musabi.ac.jp/library/muse/cybermuse/munari/01-j.html