紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

近江鉄道に乗る。

2008-06-11 15:26:09 | おしごと
 故あって、日本で一番高い私鉄といわれている『近江鉄道』に乗車した。行きは睡眠不足でへろへろだったため、ロングシートでウトウト。20分ほどで終点となり下車する。

 そこで目的地の図書館へ行くも、開館時間まで20分以上あり、近くに喫茶店を探すも皆無。こんなことなら駅前で時間をつぶしたらよかったよな。と思いながらも、明日の読書会の課題図書を取り出し、木陰で蚊に刺されながら読書。朱川湊人の『花まんま』。えらく肌に馴染む文体なので、すらすら読める。しかも最初の短編にはあの『パルナスの歌』が重要なモチーフとして登場し、思わず笑ってしまう。

 開館時間になり、若くてかわいくて性格のよさげな女子の皆さんが、にこやかにカウンターでお出迎えしてくださる。その後、メインの所用を終え、つぶさに『ひとり図書館見学』の時間とする。

 BGMがかかり、ぬいぐるみや可憐なオブジェが置かれ、小花なども可憐に生けられ、本の背中はぴしっと綺麗にそろっている。しかも棚の中味たるや、なんとも濃厚で、どきどきするほど興味深い。
 おまけに雑誌のタイトル数がなかなか大したもので感心する。滋賀県の図書館はどこもたいしたものだけど、やっぱりここも凄い選書だ・・・と圧唐ウれる。

 ゆったりとくつろぎの時間を過ごした後、ケーキ屋さんでクロワッサンを、スーパーで『国産やでー!!』と叩き売りしていたステーキ肉を買い、駅に戻る。ホームでしばし待ち、帰りの電車に足を踏み入れると・・・ロングシートでない、ええと、そう、クロスシート!! わぁぁ、レトロー♪ 頭の所にはビニールながらレース模様のカバーまで鰍ゥっている。心中狂喜乱舞。

 帰りはしっかり目を開けて、車窓の風景を眺める。無人駅もいくつかあり、久々にのんびりした気分で電車の旅を味わった。

 ほぼ、もうこの電車に乗ることは当分無いだろう・・・と思っていたのだが、どういう運命の風の吹き回しか、来週また乗り込む予定となってしまった。つまり来週より、その図書館にお仕事に行くことになったのだ。

 また一から新しい日日が始まる。今度は一般図書館のフロアで書架整理から始めることになった。好きな仕事だけに、目新しい書架に仕事を忘れて熱中しないよう気をつけよう。もしも来週更新がなければ、へばっていると思って、あたたかく待ってやってください。(といいつつ、しつこく書いてたりして)

 若くも、かわいくも、性格よさげでもないけれど、図書室の皆様、どうぞよろしく。浮かないように、がんばります。