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~カウンター越しより~

第22回 テイスティング会を終えて・・・

2012年08月13日 09時48分40秒 | テイスティング会



22回目にして、初めてのハイボール


その今回のテイスティング会のアテ

 

 

                      




                                          だだ茶豆と




                      

 

 

                                       馬刺し燻製と馬タン燻製

 

 
そして、ハイボールに必要なタンサンは






                                 

 

 

ハイボールのウイスキーは

 

 

                    

 

 

 

ざっくりですが

 

まず、参加の皆さんに「タンサンのテイスティング」をしてもらいました



わたし個人的な感覚だと


クリアでタンサンの圧が強いのがコクブ・ソーダ
やや雑味があり、圧は普通のウィルキンソン・ソーダ

 

皆さん それぞれの飲みたいウイスキーをチョイスされていきます



ラフロイグ10y OB
カリラ12y OB
余市10y OB
余市12y OB
A’s スプリングバンク
山崎12y OB
ジュラ21y OB
竹鶴12y
竹鶴17y
竹鶴21y
バランタイン17y
ブッカーズ
  ・
  ・
  ・


もう作業にバタバタで覚えておりません^^;



 

皆さんにいろんなハイボールを愉しんでいただいたんですが
お分かりいただけたかと思います


まず、ハイボールは酔いの回るのが早い^^
いやいや
良質のウイスキーを割るからといって、ハイボールが美味くなるわけではない
なにがなんだか、分からなくなるようです


今回の趣旨とは、変わりますが
「ストレートの方が、美味い」という声も耳にしました
 

私がいつも「まずは ストレートで」と言うのは
そこにあります


氷を落としては、温度が下がりすぎて
香りを閉じ込めて
本来のウイスキーの香りがかたくなり、感じにくくなります

水やソーダで割るというのも
実はとても難しいもので


ただご注文を受けたから、そうするのではなく
よくウイスキーのことを考えて割っていくと
なかなかその答えを見出すのは容易ではなく


現在の私のウイスキーの理解度でいくと
多少 カドのあるタイプの方が
割るにしても個性が出やすいかと思います


そして、皆さんにうかがいました
「ちなみに、どちらのタンサンがフィットしましたか?」



すると、意外にも・・・





                                 

 

 

ウィルキンソン・ソーダ

 

タンサンの圧が強すぎず、
多少の雑味がウイスキーといいハーモニーになるようです

 

というわけで
私も課題にしていたウイスキーを3種類に絞って
テイスティングさせてもらいます


銘柄は
竹鶴12y
竹鶴17y
竹鶴21y


余市と宮城峡のモルト&モルトの贅沢なウイスキー 


まずは、それぞれをストレートで香りのチェック
12y・・・17y・・・21y・・・
と年数が上がるにつれて
香りが複雑になります

12yは、おだやかで麦芽の香り
17yは、少しピート香を感じ、男性的というよりも紳士的
21yは、甘く、ウッディーな香り、スィーツ系


これに、氷なしで


ウィルキンソンを1:1で割ってみます


香りをそれぞれ嗅ぎ比べてみると
温度が下がり、香りが閉じてしまいました


その中でも
12yは、フローラルな香りを感じます ○
17yは、樹皮でしょうか △
21yは、甘い・・・糖・・・黒糖ですかね △


味は
12yは、オイリーな雑味を感じます ×
17yは、クリアでフレッシュ ◎
21yは、酸味を感じで爽やか ○


では、同様に 今度はコクブ・ソーダを1:1で


12yは、ウィルキンソンと比べて、クリアな香り △
17yは、ウィルキンソンと比べて、ピート香が立ちます △
21yは、なぜかかたさが出てしまい、華やかさを感じません ×


味は
12yは、うーむ・・・クリアが水っぽさに出てしまいシャバシャバです ×
17yは、不思議とオイリーなドロッとさが出てしまい飲みにくいです ×
21yは、やはりこれも、後味に残るオイリーさがせっかくの21yを台無しにしてしまいます ×

 

という私なりの答えが出ました
これだけで、お店でウィルキンソンを使うというのは


少し強引かと思いますが
私も皆さんと同じようにウィルキンソン派になりました


雑味??表現がいまいちかもしれませんが
クリアタイプなソーダは、もしかするとウイスキーの腰を折ってしまうかもしれません


ハイボールとタンサン割り
というのも意味合いは変わります


タンサン割りならば
そのまま割るしかなく


ハイボールならば
レモンピール、レモンカット絞り、レモンスライス添え
はたまた、ミント添え・・・


カクテルとして
いろんなことを考えられるでしょう


しかし 今回試してみると
容易に答えを導くまでには至らず


まずは、そのウイスキーの性格やお客さんの求めるハイボール(タンサン割り)を知り
それからでないと、「美味しいハイボール」は作れないとあらためて知る機会となりました


今回の3種類の結果からでは
ウィルキンソンで
ハイボールは、竹鶴17y(ミント添え or レモンピール)


でしょうか・・・


長々となりましたが
今回 初のハイボールのティスティング会いかがでしたでしょうか?


皆さんの率直なご意見を聞かせていただけたら
今後 私の仕事の励みにもなりますので
よろしくお願いします


また次回は、SMWSシリーズで行こうと思います
今回はどうもありがとうございました