県庁のある青森市は先月下旬から雪が降り、もう完全に冬です。
しかし名久井農業高校はというと、現在ご覧のとおり雪はありません。
11月に降った雪も溶けてしまいました。
ただ朝夕は氷点下になるので霜が一面におります。
人も車も滑らないようにしなければなりません。
このように日本海側の津軽地方は雪、南部町のような太平洋側はからっ風。
これが青森県の冬の特徴です。原因は青森県中央にそびえる八甲田連峰。
日本海からやってくる水分をたっぷり含んだ雪雲を堰き止めるため
同じ県とは思えないほど全く違う気候になるのです。
どちらも住めば都ですが、毎日雪かきをしなくてもいい太平洋側は
楽で助かると皆さんいいます。
ところで毎年冬になると、TVで青森県の酸ヶ湯の様子が中継されます。
あれを見て青森県はとんでもない豪雪地帯だと思っている方が
たくさんいます。FLORAも県外遠征に行くとよくいわれます。
しかし酸ヶ湯は八甲田山系の中にある秘湯。
戦時中、遭難事件がおき、「八甲田山」という映画にもなった山の奥で、
住んでいる人はほぼいません。ではなぜ酸ヶ湯を観測するのでしょう。
理由は雪崩対策として山のデータを得たいこと、
周辺の道の除雪に役立てたいのが目的だそうです。積雪は平地とは大違い。
青森留学を考えている全国の中学生の皆さん。安心してください。
酸ヶ湯は山の奥です。