ご覧ください。整然と物品が並んでいる実習室は環境システム科の工業系の実習室。
エンジンの分解や溶接、配管、電気などを学ぶ場所です。
泥棒でも入ったかのように乱雑なFLORAの馴化温室とは大違い。
いつ見ても気持ちいいので羨ましく感じます。
さてその昔、工業系の先生と農業系の先生が黒板に大きな紙を掲示していました。
農業の先生は遠くから見て、だいたい真っ直ぐだから大丈夫だというのですが
工業系の先生は違います。重りをつけた紐を垂らして垂直を出しているのです。
きっちりしているのです。さすがです。
しかし農業の先生も負けていません。もし圃場で肥料を散布する際、
工業の先生なら面積あたりの肥料をきっちりg単位で測らなければ気が済まないので
作業が遅れてしまう。農業では重さなんか測らず、「ひとつかみ半」のように
大雑把で大丈夫。要領よくやる方が大切だと反論していました。
環境班は農業の研究班なので後者ですが、
きちんとしなければ工業の実習では事故につながります。
つまりどちらも正解。それぞれの文化なのです。
環境システム科では2年次から農業系か工業系かを選択します。
もちろん各自、好きな学習内容で選択するわけですが
自分の性格で選んでも面白いかもしれません。