花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

居候

2021年06月26日 | 学校
チームの本拠地である馴化温室脇に咲くこの植物はシラン。
中国や日本付近が原産地の東洋ランです。
現在、野生種は準絶滅種になっていますが、家庭で広く栽培されているので
シラン自体がなくなる恐れは少ないようです。
シランという名は紫の花を咲かせるランということから
漢字では「紫蘭」と書きます。しかしこの写真でも確認できますが
白い花を咲かせる種類もあります。
こちらはハクランとはいわずシロバナシランといいます。
全国的に販売されている「ブラックサンダー」という
子供用のチョコレート菓子がありますが、
北海道版ではホワイトチョコレートを使っています。
その名も「白いブラックサンダー」。
シロバナシランと同じ発想で、いったい何色なのか分からなくなりそうです。
さてではなぜ馴化温室脇にシランがたくさんあるのでしょうか。
実はシランは生物工学の基礎である無菌播種を学ぶ際に
一番多く使われる植物。ファレノプシスなど西洋ランと違い
このように地植えしても元気に育つから管理がしやすいからです。
皆さんきれいだと眺めますが、この花を見ると
チームはいつもドキッとしてしまいます。
なぜならここは馴化温室。ガラス瓶の中に無菌播種して
育てたランを屋外環境に馴らすための施設で、本来ならば
生物生産科生物工学班の持ち物だからです。
チームが結成時、誰も使われていなかったことからここに居候して13年。
家賃も払っていません。もし大家さんである農場や本家本元の生物工学班に
出て行けといわれたら、いつでも明け渡さなければなりません。
シランがきれいな花を咲かせる初夏、チームの肩身は狭くなります。

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