花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

満員御礼

2024年01月29日 | 環境システム科
このところ課題研究がないので農場探訪をしています。
この日のターゲットは施設園芸実験室。
環境システム科が誕生する際、
実験室の設計から設備の選択など自ら決めたため
内部については今でも覚えています。
したがってこの日のチェックは現在、何が栽培されているか。
まず5個ほどある小型冷蔵庫大の植物培養器を覗いてみました。
すると1つには、まだ発芽していないので作物名はわかりませんが
何かが播種されているようです。
設計者としては、ちゃんと使っているようで嬉しくなります。
もう1ケ所は青森県に何度もお願いして設置してもらった育苗室。
3畳ほどの小部屋ですが、エアコンと波長をコントロールできる
大学と同じレベルの水耕栽培装置が2台入っています。
入り口を開けて見えてきたのがこれ。間違いなくイネ科の作物です。
イネ?それとも麦?。これだけではよくわかりません。
またイチゴの苗も育てられていました。名農に数ある設備の中でも
この部屋は年中無休。常に誰かが利用しています。
FLORAも使用できるかと思い覗いてみましたが、すでに満室。
小さな植物培養器が使えるか再検討したいと思います。
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心地よい時間が流れています

2024年01月28日 | 研究
大会まで1週間となったFLORA HUNTERS。
1年生と2年生の合同チームなので練習は放課後行っています。
しかし1年生は資格試験の講習会が毎日あるので練習は週2回。
それも30分間という短時間です。
それだけにみんな集中して取り組んでいます。
Jr.も含めて総勢10名。人数が多いと必ず誰かが体調を崩すので
なかなかベストな状態で全員集まれません。
しかしこの日は全員集合。やっとALL STARS勢揃いとなりました。
たった10分の発表。もし優勝を狙うなら、
上手な人が1人で発表した方が聞きやすく練習もしやすくいいと思いますが、
そもそもFLORAの活動は、みんなに自信を持たせるのが目標。
したがって今回も3人がリレー形式で発表します。
またPC操作担当、演示担当、タイムキーパーなどみんなに役割を設けています。
つまり各自が戦士として、それぞれの持ち場で一生懸命活動することで
チームFLORAを前へと動かしている感覚を味わってもらっているのです。
練習1日目の発表時間は9分37秒。練習2日目の最初の発表タイムは9分19秒。
そして2回目は9分29秒。発表者が全員揃うのは、2日目が初めてだったので
なかなかタイムも落ち着きません。しかしまだ2日間練習ができます。
きっと慣れてきてタイムも落ち着いてくるはずです。
「みんなで放課後集まり練習する時間が一番心地よく大好きだった。」
昔、卒業するFLORAの先輩が話していました。
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控室

2024年01月28日 | 環境システム科
環境システム科の温室が立ち並ぶ第2農場。
このビニールハウスの中に陣取っているのは松の盆栽です。
かつて園芸科学科があった時代は盆栽の実習もありました。
簡単な実習を通して外部講師が盆栽の魅力を伝えたものです。
その成果なのか名農OBで地域で活躍している造園屋さんもたくさんいるようです。
近年は、時空を超えた小さな世界を作る日本人独特の美意識として
盆栽はBONSAIという名前で世界から注目されています。
さてここで控えている松の盆栽たちは、卒業式で大役を務める大物役者たち。
名農はもちろん、地域の小中学校からのオファーにも応えています。
卒業式に国旗と松はつきものですが、レンタルしたらとんでもなく高額。
高級車を自前で何台も持っている名農は本当に恵まれています。
現在これらを管理しているのは環境システム科です。
課題研究はなんでもできる授業。若者むけのマン盆栽という
ユニークなアートにも発展している盆栽。興味のあるメンバーは
先生に相談したら実現できるかもしれません。
盆栽で有名なのは都立園芸高校。「徳川三代将軍家光公遺愛の五葉松」盆栽を
今も生徒たちが管理しています。またユニークな盆栽部はアメリカ大使館で
盆栽の手入れを大使に指南。海外や都会の人ほど興味があるようです。
草木、野菜、果樹、施設栽培。名農は園芸科こそなくなりましたが
名農は今も園芸に特化した農業高校。
自由な発想で「園芸」を楽しみたいものです。
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二十八の瞳

2024年01月27日 | 環境システム科
昨年の暮れ、クラス全員で
農業技術検定を受検した環境システム科の1年生。
JAや農業関係の仕事をしている大人たちも受検する資格なので
果たしてどれぐらいの人が合格するかみんな期待と不安でいっぱいでした。
先日、合否を告げる書類が届きました。
開けて見るとなんと全員合格。これにはびっくりです。
環境システム科の1年生はわずか14名という小さなクラス。
しかしいくら少人数とはいえ、全員合格するのは至難の技です。
まさにみんなが一生懸命努力した成果。
名農初の快挙に新聞記者さんまで駆けつけ、取材されていきました。
さて名農生は、今が資格取得シーズン。
3月までにワープロ検定や危険物の資格試験が行われるそうです。
また環境システム科の2年生は、農業クラブ以外にも配管工事の試験を受検します。
こちらは国家資格。実技試験もあるので
真剣に取り組まなければ合格できません。
でも名農は小規模な高校。したがって資格取得はもちろん
いろいろな学習や部活動において面倒見が良いところが長所です。
この調子でどんどん努力を形に残していきましょう。
おめでとうございます。
そういえば年末に行われた国家資格の電気工事士の
合格者も発表になったとのこと。FLORAのメンバーは合格したのでしょうか?
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痕跡発見

2024年01月27日 | 研究
名農が誇る大型水耕温室に
2018年のTEAM FLORA PHOTONICSの活動の痕跡を発見したので
そこでもう1箇所、彼らがよく使っていたアジトも覗いて見ることにしました。
それは温室の栽培エリアの入り口脇にある準備室。
温室などの環境を制御する心臓部です。
彼らは栽培室に並べた40個もの水槽からサンプルを採取しては
この準備室で分析をしていました。
分析時間は5人がかりで1日2時間以上。
初夏になると気温が30℃にもなる温室ですが
この準備室だけはクーラーがついているので
彼らは快適に活動することができました。
研究終了後、水槽とももにきれいに片付けたと思っていましたが
やはり残っていました。ガラス戸棚の中にあるのは
亜硝酸窒素とかCODなどを測定する試薬たち。
まだまだ使えそうな口を切っていないものもあります。
また分析に使った精製水のボトルも残されていました。
探せば校内のいろいろな場所に残されているFLORAの痕跡。
聖地巡礼も楽しいものです。
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