花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

TEAM FLORA 始動

2024年01月26日 | 研究
ここは放課後の土肥実験室。
男子5名が来週行われる発表会の練習をしています。
いつも見るこの風景を懐かしいと感じるには理由があります。
実は右側の3名の発表者のうち、1名は1年生のJr.。
そして左側でPC操作をしているのもJr.なのです。
彼らを指導しているのが先輩のFLORA HUNTERS。
自分の経験を彼らに伝え、失敗しないようアドバイスしています。
学年を超えて先輩が後輩を指導する。
これはTEAM FLORA PHOTONICSが生み出したスタイルで一体感を育て、
流儀を伝えるのに効果的な指導法です。しかしそんな彼らは2018年に解散。
後継のFLORA HUNTERSは、隔年募集となったため
2019年から常に先輩も後輩もいないひとりっ子になってしまいました。
毎年Jr.を募集して研究のアドバイスはしますが、彼らのテーマは1年生用の別物。
したがって一緒に組んで発表することはなくなっていたのです。
ところが今年はJr.にFLORAが取り組む研究の一部を担当してもらうよう作戦変更。
そのおかげでこの大会で披露する内容は、今年Jr.が取り組んだ内容が3分の1もあります。
そうなるとともに戦うためにJr.を戦士として育てなければなりません。
後輩の前で情けない姿を見せられない先輩FLORA。
相乗効果で自らも練習に励んでいます。今日はTEAM FLORA練習2日目です。
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聖地巡礼

2024年01月26日 | 研究
先日、久しぶりの名農が誇る大型水耕温室に行ってきました。
今年は雪が少ないので歩きやすく、冬でも扉が開きます。
さっそく中に入ってみました。気温は10℃。
サーモスタットのついた暖房機で水耕装置が凍るのを防いでいるようです。
外は氷点下なので暖かいのですが、作物を育てるには寒すぎます。
栽培はまだまだ先のようです。
さてこの温室で思い出すのは2018年のTEAM FLORA PHOTONIC。
ストックホルムで開催された青少年の水の国際大会に出場するため
40個もの水槽を購入し、大規模な実験を行ったからです。
大会は彼らの努力もあり特別賞を受賞。
学校はもちろん、全国で話題となりました。
しかし今はテーブルも水槽も片付けられ、その面影すらありません。
確か水槽は、2018年の秋の文化祭で新古品として
FLORAがクリアランスセールをし、処分したはずです。
さてそんなこの聖地に彼らの足跡を発見しました。
装置脇に積まれている栽培用の板。普通は白い発泡スチロールですが
見覚えのある青いスタイロホームがあるではありませんか。
よくみると硝化菌とかトウモロコシという文字が書かれています。
水耕栽培でトウモロコシなんか栽培するのはFLORAしかいません。
間違いなく彼らをストックホルムに連れて行ってくれた装置の一部です。
FLORAの足跡が残っていました。じゃあもしかしたらあそこにもあるかも。
別の部屋に行ってみましょう。
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カミナリが落ちた

2024年01月25日 | 研究
FLORA HUNTERSの男子が土肥実験室前の廊下に集まっています。
すると突然大きな声で発表を始めたではありませんか。
校舎内といえども暖房のない廊下は凍えます。
風邪をひいたら大変。いったい何が起きているのでしょう。
実はこの日のFLORAの作業はレコーディング。
コンクールに応募するためパワーポイントに録音しているのです。
音入れする作品は全部で3本。すでに2本は課題研究の授業中に録音済みです。
最後の3本目はJr.との混成女子チームなので放課後に行われました。
レコーディングスタジオは実験室の準備室。同じ実験室内ですが
扉があり隔離されているからです。
男子は来週末開催される発表会の練習。元気な男子が発表者です。
事件はこの発表中に起きました。なんとあまりに男子の声が大きく
レコーディングスタジオの中まで聞こえてくると
女子から厳しいクレームがついたのです。
まるでカミナリが落ちたように叱られた男子。
なんと尻尾を丸めて廊下に退散してしまいました。
レコーディングが終わるまでは実験室の中に入られません。
困ってしまった男子は、とうとう廊下で練習を始めたというわけです。
廊下でも元気な男子。何をしているんだと先生方からも声をかけられたそうです。
女子のカミナリに打たれた男子たち。お疲れ様です。
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身の毛もよだつ話

2024年01月25日 | 研究
これは大学ノート。昨年、ある大会で副賞をいただいたのですが
そのおまけとして会場となった大学の学生協からノートも2冊いただきました。
春になると3年生。新しい活動を始めるメンバーの誰かにあげようと保管していました。
先日、包装紙を開けて中をパラパラとめくってみてびっくり。
最初の4ページに何やら書いてあります。
お洒落な演出かと思ってもう1冊を開いてみると、こちらには何も書かれてありません。
まさかと思って消しゴムでひと文字擦ってみると、なんと消えたではありませんか。
つまりこれは印刷ではなく誰かが書いたものでした。
デスノート?恐怖新聞?未来が書かれているノート?
使ってもいないのに、文字が書かれているなんてホラーです。
なんだか怖くなりましたが、書かれてあるものを見てピンときました。
内容はパソコンや家電商品などの価格や写真の配置図。
これは間違いなく学生協のチラシのレイアウトです。
7月号とも書かれているので、昨年の夏前に書かれたものでしょう。
あまりにもきれいに使っていたので、新品かと勘違いして袋詰めされ
FLORAにプレゼントされたものだと考えられます。
コインや紙幣のマニアは、製造時に穴や番号がずれたエラー品を
珍品として高額で取引します。しかしこれは機械ではなく人的エラー。
ある意味、こちらの方がめったにお目にかからないものではないでしょうか?
ラッキーと思うか、気持ち悪いと思うか。
きっと後者だと思うのでプレゼントは中止となりました。
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花の色は

2024年01月24日 | 学校
クリスマスローズ、つまりヘレボルスの蕾です。
もう小指の爪の大きさまで成長し、ふくらんでいます。
蕾の色は濃いピンク。
きっとかわいいピンクの花が咲くだろうと考えがちですが
おそらく経験からいって咲く花はピンクではありません。
なぜならリンゴの花も蕾のうちはとても濃いピンクです。
しかし開花するとご存知のとおり白。
蕾のうちはなぜか色が赤いのです。
かつてFLORAのメンバーが、発芽してくる樹木の葉が
最初赤いのはなぜかと文献を調べたことがあります。
理由は紫外線から身を守るため。
まだ赤ちゃんの葉は弱いので紫外線を吸収する
アントシアニンなどの植物色素を作るらしいのです。
もしかしたらこの蕾が赤いのも同じ理由かもしれません。
今年は暖冬。この調子で成長したら
2月中には開花するかも?花の色は白かピンクか。
答えがわかるまでもう少し楽しみながら待ちましょう。
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