教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

声優ファンの優しさ

2010-12-03 00:05:39 | オタネタ全般
声優とは、2.5次元の生物である。

スキャンダル三昧の3次元のアイドルに辟易したヤツらがもっと純真なものを求めてやってくる世界。
2次元のヒロインが好きになったヤツらがその声優に2次元ヒロインの面影を投影したいという願望を求めてやってくる世界。

そんな桃源郷のような曖昧な前提のうえに成り立つ、アイドルのようでアイドルでない、そんな世界である。



アイドルとは、ツラの皮の良し悪しがほぼ全てである。

異論はあろうが、それを否定することは絶対不可能であろう。



では。
声優とは、ツラの皮の良し悪しなのだろうか。

これは難しい。
ツラの皮が良くないとメジャーになれないし、熱心なファンが大勢つくなんてことはありえない。
その事実からして、ツラの皮の良し悪しを否定することはできない。



しかし!

1つだけ、それを覆す事実がある。

アイドルなどの場合、ツラの皮の価値が最も高いのは20台前半までであろう。
声優でもアイドルでもツラの皮の価値が保たれる年齢は同じ人間である以上は違いはない。

だが声優の場合、最も人気が出てくるのは30歳になるかどうかくらいの頃が多いのではなかろうか。
なぜこの違いが現れるかというと、20歳くらいの声優よりも30歳くらいの声優のほうが演技力に勝ることが多いからだ。

それをして、声優とはツラの皮の良し悪しだけでは決まらないという証明につながるのではなかろうか。



最近は平野綾氏の問題で荒れている。

それは声優から半ば足を洗ったせいもある。(※1)

それは3次元のアイドルにはない2次元のヒロインの持つような純真さを求めて声優の世界に来た者たちの幻想をブチ壊しにするような発言が多いせいもある。(※2)

氏がメインヒロインを担当するだけの実力を持つにもかかわらず若いという事情もあるかもしれない。

しかし、これはかなり例外的なものと感じる。



たとえば声優が結婚しただとか彼氏がいるだとかのニュース。
前に書いた(※3)ように、それを耳にした多くのファンは荒れることになるのは毎度のことの定番だ。
とはいえ、アイドルのそれとは異なる。

人気のある声優の多くは30歳くらいなことが多い。
そんな中、色恋沙汰のニュースが入ったとしても、ファンの幾人かは
「もう30過ぎたんだから許してやれよ」
と、暴徒と化しそうな一部の熱狂的ファンに対して静止をかける。

はたしてこういった優しさはアイドルオタクにはあるだろうか。

いや・・・。
アイドルはツラの皮の良し悪しが全てなのだから、30過ぎてアイドル家業やってるような女やら、彼氏だとか結婚のニュースが流れるような女にさえ熱狂的ファンがついたままなんて事などありはしないか。
アイドルは若くて虫がついていないことが必須である。
AKB48でも彼氏ととったプリクラが流出しただけでクビになったヤツもいたではないか。
アイドルとはそもそもそういうものだ。

こういったものの違いを示す極端な例でいえば井上喜久子氏などだろう。
すでに17歳と1万日を突破しているにもかかわらず、ファンの間ではあと何年過ぎようが17歳は17歳。
ずいぶん前に結婚しているにもかかわらず未だ清楚キャラとして確立したまま不動の地位を保ち、しかも萌えキャラ声優として崇められ、かつコスプレまでして登場することもあるという生き神を地で体現したそのありよう。
それはアイドルでは考えられないと思わないだろうか。

そこにわたしは声優ファンの最後の優しさを見た。






【※1 声優から半ば足を洗ったせい】

平野綾はなぜアニオタに叩かれるのか
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20101106



【※2 幻想をブチ壊しにするような発言】

平野ライフライン事件とは
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%B9%B3%E9%87%8E%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6



【※3 声優の結婚ニュース】

國府田マリ子のおっかけをやって10余年が経過した
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20091011



追伸:
おもしろいものを見つけたので。

> 逃げる奴はライフラインだ
> 逃げない奴はよく訓練されたライフラインだ