教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

草食系男子という言い回しに反論する

2010-12-23 00:04:27 | オタネタ全般
さいきんは草食系男子という言葉がよく使われる。

半世代前とくらべると確かに違うところがある。
半世代前の男はもっとハッチャケててアタマのおかしなヤツが多かったし、もっとギラギラしていた。
たぶんわたしはその最後くらいの世代にあたる。

それと比べるといまの男はおしなべて大人しくて素直な良い子的なヤツが多い。
そういう善良になったという意味では悪い意味ではないはずだ。

しかし!

草食系男子という言葉を悪い意味で使うケースもままある。
かくいう恋愛事情についてだ。



女は言う。
「草食系男子と呼ばれるいまの男は積極的に恋愛をしたがらなくなった」
と。
それはまるで、自分がもてないことを成層圏の上まで棚に上げて、自分を恋愛対象として見ない男のほうが悪いとでも言う有様だ。

別にこの恋愛ざたに限らない。
自分のあるべき姿と現状のギャップについて人のせいにする事がどんなにバカかという事は、それは良識ある大人なら誰もが気付きそうなものなのだ。
だが、そうでもないらしい。

本件の真の原因は男にあるのではない。
男が見た女の商品価値の値段と、女が自己判断した自分の商品価値の値段の間に、あまりにも大きなギャップがあり、取引が成立しないのだ。



何かの婚活アンケートにあった。
女の望む結婚相手の年収は600万円を希望するケースが多いのだと。
そして専業主婦になりたがる女もまた多いのだと。

では男はどうか。
年収が600万円ある男はそんな女など眼中にない。
そんな年収にうるさい上に専業主婦してグータラする気マンマンな女をわざわざ養ってさしあげる義理などこれっぽっちもないと考えている。

だから容易に結婚は成立しなくなった。
その証拠に、いまではお見合いパーティーでも女はダブつくのに男が足りない事態になっている。



婚活に限らず恋愛ざたについても同様のものがある。

男は単にエッチができる相手が欲しいだけというケースがかなり多い。
かつてはそれが彼女を作ることだった。

しかし今は違う。
家に居ながらにしてマウスをクリックすれば女の裸などいくらでも出てくる。
あまりにもラクチンだ。

それに引き換え、彼女を作ることの労力の大きさといったらどうだろうか。
しかも労力をかけたところでロクな女は転がってもいない。
だったらその労力をつぎ込む時間だけ趣味に当てたほうがよほど有意義な人生を送れる。

もはや女は裸の価値すら失いつつある。
裸の価値を失った女にまだなお価値を見出してくれるような、そんな聖人君主のような男がいったいどれだけの割合で存在するか考えても見たまえ、というところなわけだ。

女に金をかける男が減った反面、アダルトグッヅは比較的良い売上を計上していると聞く。
それも彼女という女に裸の価値がなくなっていることの1つの証明だと思う。



見た目についての問題もまだある。

若い女むけファッション誌をチラ見してみればいい。
それはあまりにもビッチ臭い。

今の女のファッションは、そういうノリがよくて解放的で気軽に遊べそうな尻軽女な雰囲気をこれ見よがしに表しているものが大多数だろう。

では男はどうか。

たしかにそういう女が大好きな連中もいるにはいる。

その反面、尻軽女にガッカリする者も少なくない。
そういう人たちは、もっと清楚で男の子とは手もつないだこともなさそうな可憐な人のほうに目がいく。
そういう人たちは、いかにファッション誌にのるほどかわいいツラをしていようと、そんなビッチ面した女に手を出してみようと思う心もおきやしない。
おまけに、そんなビッチ面のファッションだとなおのことアタマが悪そうに見えるから、なおさらゴメン蒙りたく考える。

アニメやゲームでも見てみればよろしい。
ファッション誌にのっているような、そんないかにもなビッチ面した女がどれだけいるだろうか。
めったにいないのは当然だし、いたとしても単なるイタいネタキャラの扱いしか受けていない。
単にエッチしたいだけならともかくとして、恋愛対象として考えるならば、男の大半は本質的にそういう女はこれっぽっちも好きではないのだ。
だから明らかに女の思うありたい姿と男の思うあってほしい姿の間に大きな乖離が生じているわけなのだ。



仮にそういう大きな需給ギャップを乗り越え、告白まで至ったとしよう。
そしてフラれてしまったとしよう。

さてどう思うか。

かつてならば、男はフラれたなら悲しんだ。

しかし今はそうではない。
そんな商品価値もないような女に、大して欲しくもないのに気の迷いで告白してしまい、挙句の果てにフラれてしまった。
そんな状況にフラれて悲しめというほうが無理がある。
そんな女に声をかけてしまった自分に対して憤るだけである。

バカバカしいから次からこんなことはすまい。
そう思い恋愛市場から退場するのだ。

そして事情を知らぬ女から草食系男子などと呼ばれる運命になったわけなのだ。



それを端的に示す証拠がある。

らきすたゆかりの久喜市でオタ向けのお見合いパーティーをやったそうだ。
普段ならお見合いパーティーなど男が足りんことで有名だが、そこでだけは逆に男が数倍も集まってしまったという有様だ。

無駄な努力などするほどのものでもなく、そういう気軽に捕まえられそうな内容であれば、いかな草食系男子でも狩りに出てみようかと思う者はまだ少なくないのだ。

まあ、当blog主の我輩からすれば
「そんな程度で三次元のほうへ浮気するなど笑止千万! 貴様の誓ったヒロインへの愛はそんな程度でしかなかったのか!」
とでも説教垂れてやりたいところではある。
とはいっても皆がその域に到達できるわけでもないので、我々もその辺は大人の対応でスルーしてあげようではないか。



これを解決するにはどうすれば良いか?

答えは1つしかない。

男から
「バカバカしくて相手にしてらんねぇ」
と思われない程度にまで女が閾値を下げればよろしい。

多分たったそれだけで解決する。

問題は男が草食系男子になったからではないし、それを咎めたからといって問題が解決する可能性は全く無い。
女そのものに価値が下がっていることに気付きもしない事が本質的な問題なのだ。