株式投資で失敗して大損こいたという話をよく聞く。
ふつうなら、株式投資なんて丁半バクチみたいなもんで、ふつうにやっていれば市場平均の期待値利益/損失が得られるはずだ。
しかし。
世間ではそうではない。
個人投資家で利益を出しているのはせいぜい全体の10%か、むしろそれ以下ではないかと言われている。
なぜこんなことが起きるのだろうか?
明らかに統計から得られる期待値に反していないだろうか?
株式投資でむしろ儲かっているわたしは上位10%に入るほど優秀な人間なのだろうか?
今日はそれを考えてみたい。
はたして株式投資は丁半バクチなのだろうか。
恐らく、これは半ば以上正しい。
そうカンタンに未来予測なんて当たらない。
ならば人一倍勝つのは無理にしても、せいぜい市場平均くらいは期待値利益/損失が得られるのだろうか。
恐らく、これは原理的には正しい。
ただし、この原理にそって確率が発動するためには前提がある。
個別銘柄固有のランダムさを吸収できるくらい多額の資金を分散投入できて、かつ景気による株価の上下を無視できるくらい超長期で資金を投入できる場合に限られる。
こいつが個人投資家の実に90%が損をする原因になっている気がする。
銘柄の不確実さと時間の不確実さをなくすには、そう投資するのが正攻法なのは間違いない。
というか、少しアタマをヒネればそれくらい誰でも思いつく。
誰でも思いつくなら誰でも実践するはずだろう。
・・・いや、そうではない。
そうではないことを示す例をあげてみよう。
サイコロバクチをしたとしよう。
1回の掛け金は1万円だとし、もし6のゾロ目が出たら100万円儲かるようなしくみになっていたとする。
それだけ聞くと割がいいように聞こえる。
しかし、ピンゾロが出たら破産する設定になっていたらどうか。
数10回から100回も振ったら、誰がやってもほぼ必ず破産する。
どんなに儲かろうが、このバクチで勝ち続けるのは不可能である。
実はこれは投資にも言える。
リーマンショックでもおきて日経平均株価が4000円も下がる惨状になったことを考えてみよう。
あの状態では、(ネットで売りポジションが多いというような先見性の明のあった極少数を除いて)個人投資家のほぼ全員が大損失をこうむった。
あれから2年以上過ぎた。
いま個人投資家はどうだろうか。
あのとき、なけなしのカネを追加投入してポジションの大きさにビクビクしながら辛抱したヤツは損失を取り返した。
あのとき、もう既にこれ以上つぎ込めないほどリスク資産をたくさん持っていて、現金をちょっとしか持っていなかったヤツは、損失を取り返したと言えるほどの利益を上げていない。
あのとき、先物やFXで大量のポジションをかかえたままだったヤツは、追証になって市場から消えた。
これが単なる確率論では表せない、株式投資で負ける原因になるものである。
投資では何度か必ず負けるときがくる。
その負けたときにスカピンになって市場から追い出されるほどのポジションを抱えているヤツは、いつか必ず負けて追い出される。
その負けた瞬間を耐えられるようでなければ、確率論から得られる期待値の収益を上げることはできなくなる。
一定の確率で発生するボロ負けが来たときに退場しなければならないというルールがあったとしたら、そんなもの誰がやっても負けるに決まっているではないか。
むしろ、その全員が負けたときに耐えられるヤツらがそのスカピンになったヤツの期待収益を均等割りできるので、残れるヤツは若干儲かるのではないかとすら思う。
投資やってる個人blogに
「数ヶ月で何100万円も儲かりました!!」
なんて書いてあるのをよく見る。
中にはそれを読んでうらやましく思う者もいるかもしれない。
しかしだね・・・。
よくよく読んでみると、来月にでも倒産してもおかしくないような会社の株を100万円単位でしこたま買っていて、たまたま倒産しなかったから儲かった・・・そんな例ばかりである。
そんな投資をしているようでは、確率をならせるくらいのよほどの財産でもない限り、いつかスカピンになって市場から追い出される。
そういうことはすべきではない。
わたしも倒産寸前の会社の株を買うこともあるが、それでも1銘柄あたり数万円が上限で、わたしの財産ではそれ以上にポジションを積み上げる気はさらさら無い。
もしこの理論が正しいなら、個人投資家が手を出すべきではないトレード方法が浮かび上がってくる。
例えば・・・
FXでの現金資産の何倍ものポジション積み上げ。
株式での信用2階建て。
ヘッジなしのオプションの売り。
・・・そういうものだ。
お金は大切である。
それはリスク性の資産をかかえていて運悪く大損こいたとき、初めてその意味が身にしみてわかる。
その時になってようやく負けた原因に気がついたとしても、市場から追い出されていては何の意味もない。
確率論だけから計算しても負けるような投資はするべきではない。
でも、欲に目がくらんだのか、なぜかそれに気付かない人も大勢いる。
ふつうなら、株式投資なんて丁半バクチみたいなもんで、ふつうにやっていれば市場平均の期待値利益/損失が得られるはずだ。
しかし。
世間ではそうではない。
個人投資家で利益を出しているのはせいぜい全体の10%か、むしろそれ以下ではないかと言われている。
なぜこんなことが起きるのだろうか?
明らかに統計から得られる期待値に反していないだろうか?
株式投資でむしろ儲かっているわたしは上位10%に入るほど優秀な人間なのだろうか?
今日はそれを考えてみたい。
はたして株式投資は丁半バクチなのだろうか。
恐らく、これは半ば以上正しい。
そうカンタンに未来予測なんて当たらない。
ならば人一倍勝つのは無理にしても、せいぜい市場平均くらいは期待値利益/損失が得られるのだろうか。
恐らく、これは原理的には正しい。
ただし、この原理にそって確率が発動するためには前提がある。
個別銘柄固有のランダムさを吸収できるくらい多額の資金を分散投入できて、かつ景気による株価の上下を無視できるくらい超長期で資金を投入できる場合に限られる。
こいつが個人投資家の実に90%が損をする原因になっている気がする。
銘柄の不確実さと時間の不確実さをなくすには、そう投資するのが正攻法なのは間違いない。
というか、少しアタマをヒネればそれくらい誰でも思いつく。
誰でも思いつくなら誰でも実践するはずだろう。
・・・いや、そうではない。
そうではないことを示す例をあげてみよう。
サイコロバクチをしたとしよう。
1回の掛け金は1万円だとし、もし6のゾロ目が出たら100万円儲かるようなしくみになっていたとする。
それだけ聞くと割がいいように聞こえる。
しかし、ピンゾロが出たら破産する設定になっていたらどうか。
数10回から100回も振ったら、誰がやってもほぼ必ず破産する。
どんなに儲かろうが、このバクチで勝ち続けるのは不可能である。
実はこれは投資にも言える。
リーマンショックでもおきて日経平均株価が4000円も下がる惨状になったことを考えてみよう。
あの状態では、(ネットで売りポジションが多いというような先見性の明のあった極少数を除いて)個人投資家のほぼ全員が大損失をこうむった。
あれから2年以上過ぎた。
いま個人投資家はどうだろうか。
あのとき、なけなしのカネを追加投入してポジションの大きさにビクビクしながら辛抱したヤツは損失を取り返した。
あのとき、もう既にこれ以上つぎ込めないほどリスク資産をたくさん持っていて、現金をちょっとしか持っていなかったヤツは、損失を取り返したと言えるほどの利益を上げていない。
あのとき、先物やFXで大量のポジションをかかえたままだったヤツは、追証になって市場から消えた。
これが単なる確率論では表せない、株式投資で負ける原因になるものである。
投資では何度か必ず負けるときがくる。
その負けたときにスカピンになって市場から追い出されるほどのポジションを抱えているヤツは、いつか必ず負けて追い出される。
その負けた瞬間を耐えられるようでなければ、確率論から得られる期待値の収益を上げることはできなくなる。
一定の確率で発生するボロ負けが来たときに退場しなければならないというルールがあったとしたら、そんなもの誰がやっても負けるに決まっているではないか。
むしろ、その全員が負けたときに耐えられるヤツらがそのスカピンになったヤツの期待収益を均等割りできるので、残れるヤツは若干儲かるのではないかとすら思う。
投資やってる個人blogに
「数ヶ月で何100万円も儲かりました!!」
なんて書いてあるのをよく見る。
中にはそれを読んでうらやましく思う者もいるかもしれない。
しかしだね・・・。
よくよく読んでみると、来月にでも倒産してもおかしくないような会社の株を100万円単位でしこたま買っていて、たまたま倒産しなかったから儲かった・・・そんな例ばかりである。
そんな投資をしているようでは、確率をならせるくらいのよほどの財産でもない限り、いつかスカピンになって市場から追い出される。
そういうことはすべきではない。
わたしも倒産寸前の会社の株を買うこともあるが、それでも1銘柄あたり数万円が上限で、わたしの財産ではそれ以上にポジションを積み上げる気はさらさら無い。
もしこの理論が正しいなら、個人投資家が手を出すべきではないトレード方法が浮かび上がってくる。
例えば・・・
FXでの現金資産の何倍ものポジション積み上げ。
株式での信用2階建て。
ヘッジなしのオプションの売り。
・・・そういうものだ。
お金は大切である。
それはリスク性の資産をかかえていて運悪く大損こいたとき、初めてその意味が身にしみてわかる。
その時になってようやく負けた原因に気がついたとしても、市場から追い出されていては何の意味もない。
確率論だけから計算しても負けるような投資はするべきではない。
でも、欲に目がくらんだのか、なぜかそれに気付かない人も大勢いる。