教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

一流企業のあなたにだけ特別に(笑)

2011-02-03 00:03:30 | 経済/経済/社会
「一流企業の従業員だけ買えます」 ニートや中小勤めのカスはお断りの通販サイトが登場
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51728552.html



いや~、なんつうか、すごいサービスもあるもんだ。

っていうかさ。
メールで

「一流企業にお勤めのあなたにだけ特別に(以下略)」

なんて文章が書いてあったら速攻ゴミ箱へ直行だと思うんだけど(笑)。

果たしてこれで主催者側にメリットがあるのだろうか?

該当記事によると、会員制でシークレットセールになるからプレミアム感がどうの…と書いてある。

しかしだね。
先に書いたように、あなたにだけ特別に…なんてのを、このご時世にいったい誰が信用するのかということだ。
自分だけ特別扱いを受けられるときは自分がお得意様のときに限られるのは半ば常識ではあるまいか。



・・・と思ったのだが。

いや、ありうるかも!?



ちょいと話は変わるが。

個人というのは基本的に信用がない。
それは金融機関から銭を借りようとすればよくわかる。

サラ金の金利なんて15%も取りやがる。
銭がなくて困って借りにきたヤツが15%の金利なんて払えるわけがない。
逆にいうと、返せないとわかっていて貸すから金利がそんなんでなければ赤字になるわけで、金利がボッタクリなほど高いというのは個人には信用がないことの裏返しでもある。
(ちなみに中国のサラ金は50%だとかいうのを聞いたことがある。)

投資用不動産ローンにしても、単に担保をつけますよとサインすれば誰でも貸してくれるのかと思えばそうじゃあない。
ちょっとやそっとじゃ取りっぱぐれないようにイロイロと何だかんだあるわけで。
おまけに金利も安くないときたもんだ。

基本的に金融機関はお金を借りたくてしかたがない人にはお金を貸したがらない。
逆に、
「あんたが貸してくれなかったら他で借りるから断ってくれても構わんよ」
とか
「銭は十分あるから別に借りる必要なんて無いし」
とかいうような、お金を借りる必要のない人にだけお金を貸したがる。
そんな贅沢なえり好みをしてるくせに銀行は
「いい貸出先がないから国債でも買うしかないんだよ!」
なんて逆ギレして自分の失態はお茶を濁そうとする。
・・・まあそれはいいとして。

かつてGMはサブプライムの層にまでマイカーローンをゼロ金利で提供して拡販した。
トヨタは追従しなかった。
当時マスコミは
「トヨタはGMにシェアを奪われている!」
なんて報道していた。
それが今やどうなっているかというのは周知の通りである。

自宅用住宅ローンだけは話は別で、
「借金返せなくて自宅を取られたら人生詰んでしまう!」
と皆が思って必死で返済するから意外に取りっぱぐれないらしい。
だから自宅用住宅ローンだけは例外的に非常に金利が安い。



そこでさっきの通販サイトの話に戻る。

一流企業の従業員限定にすると1つだけメリットがある。

商品を先に配送して代金を後に納めてもらう場合とか。
ローンで買ってもらう場合とか。

そういう場合、一流企業の従業員や公務員限定ならば銭の取りっぱぐれリスクが大幅に減る。
ようするに金融機関が積極的にお金を貸したがるたぐいの客である。
この条件下ではローンをゼロ金利にしてもペイするかもしれないし、
おまけに
「ローンの金利をゼロにします!」
という広告をして集客することすら可能である。

この通販サイトはそういうビジネスモデルなのかもしれないと、ふと思った。