教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

2020年には男の1/3は生涯独身というが

2011-02-05 00:00:24 | 経済/経済/社会
「2020年には男性の1/3は生涯独身だと言われています」

・・・というのをどっかのバナーで見たのだが。
きっと結婚相談所の広告だろうと思うが。

さて。
これは何を意味するものか。



まず第1に。
最近はやりの、いわゆる「~と言われています」ビジネスなのかもしれない。

ようするにアレだ。
「マイナスイオンは体に良いと言われています」
というのと同じヤツだ。

ちなみにこれ、
「負に帯電したイオンを生成した副産物として発生する正の電荷はどこへやったのですか?
 アースもついていないのでどうやっているのかフシギでしょうがないですがどうしたんですかね?
 同時に空気中に放出していると考えるのが妥当だと思うのですが、マイナスの電荷が体に良いとするとプラスの電荷は電荷が逆になるなのでひょっとして体に悪いんでしょうかね?」
・・・という質問に答えられたセールスマンは寡聞にして1人も知らない。

これを技術屋として解説をしたい。
マイナスイオン発生器は単に電離して放出しているだけなので、プラスのイオンもマイナスのイオンも同じ数だけ空中に放出している。
そこにはマイナスのイオンを放出したから体に良いとか、プラスのイオンも放出したから健康増進効果が損なわれるとか、そんな判断は存在しない。
単に世間のおバカさんが
「マイナスイオンだから体に良いんだよね」
といって買ってくれるから作っているだけにすぎないのだ。
ようするにメーカーは確信犯的に胡散臭いモノを作っているのが現状である。

・・・そんなことはまあいい。
わたしとしては「~と言われています」という文章が使われている時点で大変な胡散臭さを感じる。
だが、マイナスイオン健康説やゲルマニウム健康器具ほどの強烈に奇天烈な胡散臭さはないから「正しいのかもしれない」という程度の範疇で受け入れても良いかもしれないとは思う。



第2に。
仮に正しいとしよう。

男の1/3は生涯独身だとしよう。
では女はどうした?

男女別でヘンテコな出産制限をかけている中国なら話は別だが、今の日本なら1/3に対しては無視できるくら男女の人口差は少ないのではなかろうか。
バツイチ男×初婚女という組み合わせがかなり多くないかぎり、女の1/3も生涯独身となる。
しかしそんな話はあまり聞かないから、そういう仮説が成り立たないのはほぼ間違いない。

では、なぜ
「2020年には男性も女性も1/3は生涯独身だと言われています」
と書かないのか?

これには1つ仮説がある。



これを解きほぐすまえに、かつての結婚相談所の広告と比べてみるとわかりやすい。

かつて10年くらい前、結婚相談所の広告はどうだったか?

やや歳増な美人のねえちゃんがウエディングドレスを着た広告が定番だった。
これは
「素敵な男性との出会いをして、素敵な恋をして、素敵な結婚をしましょう!」
という女むけの発信である。

なぜこうしなければならないかというと。
男の客は余ってて、女の客が少なすぎる状況だったからそうなるわけだ。



さて今はどうか。
ウエディングドレスを着たねえちゃんの広告は既に主流ではなくなっている。
代わりに
「2020年には男性の1/3は生涯独身だと言われています」
といううたい文句が主流である。
もちろん、先のように男も女もとは書かれない。

これは
「男性はちゃんと婚活しなければ相手を見つけられないのが普通ですよ! あなたは大丈夫なんですか!?」
という男むけの発信である。

なぜこうしなければならないかというと。
女の客は余ってて、男の客が少なすぎる状況だからそうなるわけだ。
かつてとは世界が180°転換したと言っても良い。



この状況から何を解釈するか?

理想論から言えば、幸せな結婚生活を末永く続けられる人がイチバンの勝ち組であるのは間違いなかろう。

しかし!

昨今の状況から推測するに・・・

統計的に言えば、男は結婚しないほうがマシであると判断した男が多い。
統計的に言えば、女は結婚したほうが良いと判断した女が多い。

と言えないだろうか?