教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

モブには辛い世界(IS)

2011-04-16 00:05:18 | オタネタ全般
モブキャラと準主役級キャラとの違いは何だろうか?

それはもちろん、見栄えがするかどうかという違いはある。

しかし本質的にはそうではない。
主人公と同じ道を歩む同志やライバルだったか、または主人公とは接点のほとんどない人生を選択したかの違いによる。

例えば、けいおん!ではどうか?

それは軽音部に入部するかどうかでモブになるかどうかのほぼ全てが決定した。

とはいっても・・・。
モブとなった彼女たちはそれによって別に虐げられたわけではない。
単に軽音部とは関係ない自分の人生を謳歌しただけのことである。
それはそれでモブはモブなりの人生があればいいと思う。

しかし!

モブキャラにとって著しく世界が不都合にできている作品がある。
インフィニット・ストラトスである。

この作品はパイロットの養成学校でおこる学園モノみたいなものである。
そこでは皆おなじようなことをやっているので、主人公と同じ道を歩んだかどうかでモブに堕ちるかどうかが決まるわけではない。

ではモブ化の要因は何か?

専用機を持たないことである。

専用機を持つということは資産の有無の違いを意味するのではない。
学校に入学する前に既にプロとして訓練を受けていたかどうかの違いである。

その専用機の有無が主人公と共に(または主人公に対抗する)特別なミッションをこなす資格を与えられるかどうかという重要事項に影響する。
それは主人公と時を共に過ごせるかどうかという決定的な格差を生む。
そこでモブキャラと準主役級キャラとの階級差ができてしまうのだ。

学校に入学できるかどうかという点については、おそらく個人の努力次第みたいなところは多少あろう。
しかし専用機持ちになれるかどうかというのは、個人の努力ではどうにもならない出自の運命論みたいなところで決定される。

専用機持ちは国家を代表する人物として期待を背負って入学前から相当なトレーニングを積んできた者たちである。
それに対して専用機なしの一般生徒は、入学時点で大きな差ができているにもかかわらず訓練機も満足に借りられないためトレーニングすらままならない。
もはやどうにもならない絶望的な開きがそこにある。

インフィニット・ストラトスの世界は類稀なほどにモブには辛い世界なのだ。

これを現実に例えるとするならば、億万長者のせがれも自動的に億万長者・・・ということになるだろうか。

まあそういう意味では、どこぞのショップのキャラ人気投票でモブキャラののほほんさんがトップに躍り出たのは大変喜ばしいことだと歓迎したい。
のほほんさんは学校を卒業してもIS乗りとしての人生を歩まないのかもしれないが、しかしのほほんさんがそこに居たことはISファンの皆が忘れない。