教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

暁美ほむらの人生

2011-04-25 00:01:04 | オタネタ全般
先に結論を書く。
人が死んでもハッピーエンドはありうる。



こんなことを言うと「不謹慎だ!」などと言われそうだが、そうではない。

誰かをぶち殺して「はっはっは~」というようなハッピーエンドだったらたしかに不謹慎だ。
だが今回の趣旨はそうではない。
(よその国では、作中に登場する日本人をぶち殺して「はっはっは~」というようなキチガイじみたハッピーエンドにする作品もあるが、この際そういう頭のおかしな隣国のことはおいといてだね。)

人は、命を賭しても遂げたいことが時にあるからだ。



まず、ぎりぎりハッピーエンドになるくらいの人が死ぬハッピーエンドを紹介する。
ダイの大冒険である。

この作品は主人公のダイがラスボスと相打ちになったと示唆されるシーンで終わる。
それは
「ダイが死んじゃったのは悲しいよな。でもラスボスも倒したから一応ハッピーエンドでいいんじゃね?」
という感情を呼び起こす。

仮にエロゲ的な分岐があるとすればこれはトゥルーエンドではないかもしれないが、いくつかあるハッピーエンドの1つにはカウントしても良かろう。



では、トゥルーエンド的な意味での人が死ぬハッピーエンドを紹介する。
魔法少女まどか☆マギカである。

この作品の主人公は暁美ほむらであり、ヒロインは(当初主人公かと思われた)鹿目まどかである。
主人公の暁美ほむらの目的は(少年マンガのように)みんなで力を合わせて戦いみんな仲良く生き残る事ではない。
鹿目まどかを魔法少女化させないで生き延びさせることであり、選択した実現手段は鹿目まどか無しでラスボスを倒すことであり、極論すると自分も他のヤツもいくら死んだところでどうでもいい。
現にさやか魔女もほむらが始末している。
(まどか自身が世界を救うために魔法少女化すべきだと思うほど人が死ぬと目標未達成となるが、まあそれはおいといてだね。)

で、結果どうなったか?

最後まで見た人は知っていよう。

まどかは生き延びたと言っていいのかどうかかなりビミョーな線だが、
「わたしの最高の友達」
とまどかに言ってもらえた。
ほむら的にはこれは目標のオーバー達成に相当する。

ほむら的にはその後の人生はどうなのか?

もはや余生でしかない。
人生において成すべきことは成したので、いつ死んでもかまわない。



さて。
作中のラストでほむらの人生最後のシーンが描かれる。

これは主人公が無為に殺される悲しいラストだったろうか?
重要人物が死ぬという典型的バッドエンドだったろうか?

否!

バッドエンドではない。
目標をオーバー達成したほむらにとっては既にトゥルーエンドになっているではないか。

そう。
人が死んでもハッピーエンドはありうるのだ。

わたしが死を迎えるときもかくあれば・・・などと思わなくもない。