教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

なぜゲーム音楽は楽しいのか

2011-04-20 00:05:23 | オタネタ全般
我が家にある音楽CDはラインナップがかなり偏っている。

クラシックとゲームやアニメのサントラでほぼ全部。
声優モノもちょっとある。
ふつうのJ-POPは厳密に0枚しかない。



なぜJ-POPは1枚もないのか?

アニメのキャラソンならまだしも、ふつうの人間の歌うものなど聞いても楽しくないからだ。



なら、クラシックやサントラなら楽しいのか?

楽しい。

かつてわたしは趣味で自作オーディオをやっていた関係で、クラシックをよく聞いていた。
自作オーディオというのは、技術的な意味で電子工作であり、かつ芸術的な意味で楽器作りである。
そういう意味でいうと、自分の作った楽器(のような再生装置)でホンモノの楽器を再生して聴くというのは、それはそれで悦に浸れて楽しい。
まあこれは今回の主題ではないので、語るのはこれくらいにしておこう。



それだと、サントラはちょっと違わないか?

もちろん意味が違う。
しかし楽しい。

サントラとは、かつて自分が住んでいた地の思い出である。

RPGのサントラを聞くとしよう。

かつて自分が何度も足を踏み入れた街や洞窟。
または何度も戦った強靭なラスボス。

そう。
よくできたRPGならば、かつてそこで自分が過ごした思い出が必ず残っている。

その意味を理解できないならば、たとえばFFVの"ビッグブリッヂの死闘"を聞けばいい。
ギルガメッシュと対峙し、盗み、そして共に戦った、あの青春の日々を誰もが思い出すはずだ。

わたしの場合、シューティングにも死闘の思い出がたくさん残っている。
たとえばバトルガレッガの”タン・タン・タンタカタンタン・タン・タン・タンタカタンタン・・・”というボス登場シーンで流れる音楽を聴くと、わたしはそれだけで精神が血沸き肉踊る。
シューティングのBGMにはわたしの命がけで潜り抜けた難所の数々の体験がそこに秘められているのだ。

これはもちろんアニメの主題歌やBGMでも同様である。



だが・・・
こういう側面はJ-POPには全く無い。

J-POPには体験は無い。
J-POPは誰かの体験をおこした歌であり、自分の体験ではないからだ。

だからわたしはJ-POPは聞いてて楽しくないと思うのだろう。

そもそもJ-POPのほとんどは愛だとか恋だとかがテーマである。
二次元の女の子にしか恋をしたことがない我輩がそれを聴いたところで、自分の実体験と重ね合わせて追憶がよぎるなんてこともあるはずもない。
TVを見ていると歌を聴いて涙を流すシーンがときどき出てくるが、わたしに言わせれば解釈が押し付けがましくて少しイラッとする。

これがアイドルマスターで使われる歌ならまだ話が違う。
自分の愛したアイドルと共に過ごした時間の中で流れていた曲であり、体験が確実にそこに存在するからだ。



実はゲームやアニメのサントラでも同じ現象は起こりうる。

自分の良く知らないゲームやアニメの音楽を聴いてもそれほど楽しいものではない。
それは、体験がそこにないからだ。
J-POPと同じように。



よくゲームのサントラを小バカにするヤツがいる。
そういうヤツらは我々より人生の経験が乏しいので、良さを理解できる感性を養うのは諦めていただく他あるまい。