教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

2014年からインフレが始まる

2012-09-29 00:01:12 | 経済/経済/社会
廣宮孝信の「国の借金」“新常識”
http://grandpalais1975.blog104.fc2.com



↑この人のblogで政府債務残高の超長期のグラフが出ていたので、それを我輩も引いてみた。
ついでに日本人の人間の数も重ねて書いてみた。

http://www.stat.go.jp/data/chouki/05.htm
http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/gbb/data.htm

データの出所は↑この2つである。







これは実におもしろい。
政府債務残高の増加は、超長期で対数で直線近似したもので非常によくフィッティングできてしまうのだ。

この直線近似のトレンドから分析できる内容を示す。



・トレンドから±2σまでずれた事は2回しかない(1回は西南戦争、もう1回は金本位制中)
・ほとんどは±1σに入っている
・現在の政府債務でもトレンド的には少なめ
・この少なめの短期トレンドは2014年に-1σに接触する
・2012年度末時点では、+1σで4400兆円、-1σで750兆円で、振れ幅から見ればぜんぜん余裕
・バブルがはじける数年前に既に(4回目の)財政緊縮期間に入っている
・この緊縮期間が最長だった2回目と同等の長さだとすれば、2014年に終わる
・財政拡大期間(インフレになりやすい期間)は財政緊縮期間(インフレが抑えられる期間)より遥かに短い
・でも、人口の増減にも相関がありそう



ということで、

・2014年から政府債務が劇的な増加を開始する
・そのタイミングで戦中戦後や高度成長期のようなインフレが再び訪れる

という予想が導き出される。

ただし。
これはテクニカルな傾向分析であって、ファンダメンタルな根拠は全くない。
人口の増減にも相関がありそうなんだが、明治維新後はじめてトレンド的な人口減少が始まることで(第二次ベビーブームが去った時から)超長期トレンドの転換が来ている可能性もある。
現在のこのひかえめな財政状況が2030年まで続き、ひかえめとは言いながらも政府債務は1400兆円になるわけだが、超長期トレンドから-2σまで乖離する可能性も十分ある。



2014年にどんな原因で転換するのか?

そういう理由みたいなものはテクニカル分析では得ることができない。

日本がガチで巻き込まれる戦争が始まるのか。
日銀が国債の買取りをガチな規模で開始するのか。
財政云々の議論は二の次になるほどさらに景気が悪化するのか。
・・・どれもそれなりにそれっぽいが、そのどれが来るかはわからない。

個人としてはだ。
ここ20年のインフレのないトレンドがしばらく続くことを前提に、
2014年ごろから突然インフレがはじまっても資産を守れるように準備しておく。

・・・まあそんなところでしょうかね。