茶道の世界では、11月は新年といわれています。
夏に収穫してから、茶壺に詰めて保存していた封を切る、恒例の口切り茶事がありました。
席入り→口切り→初炭→懐石→中立→濃茶→薄茶という順序で進んいきました。
懐石は、昨日からみんなで準備をしました。
#私も代々木公園で走った後お稽古場に向かい、野菜を切ったり、お道具を出したり・・・
ある意味濃厚な一日を過ごしました。
懐石のお献立は、
飯 一文字
汁 結び生麩・芥子
向付 鯛昆布〆
煮物椀 海老真丈・エリンギ・水菜・ゆず
預け鉢 海老芋・鶏肉・春菊
預け鉢 柿なます
箸洗い 松の実
八寸 栗・とり貝
香の物 瓜・しょうが・べったら
湯斗 あられ
主菓子 粟ぜんざい
残念ながら、写真は撮れませんでした。
寄り付きのお軸。
扇面に菊の盛という和歌が書かれています。
お筆は国宮近子さま。
おめでたいお席ということで、お道具もおめでたい取り合わせでした。
三部(さんべ)といって、織部・伊部・福部(瓢)の三つを取り合わせます。
その他にも、食材(柿・栗)、主菓子(粟ぜんざい)、使う茶花など、口切りならではのいろいろな決まりごとがあります。
私は濃茶のお点前を担当しました。
今シーズン初。
リハーサルなしのまま半年ぶりにしたお点前でしたが、大きな間違いなく(内心ドキドキでした)無事務めることができてほっとしました。
茶名 紫の昔、お詰 緑芳園
使わせていただいたお道具が素晴らしく、目にも幸せな一日でした。
ご準備いただいた先生に感謝です。