笑顔浴

優しい時間

殻を同時につつく

2011年06月20日 | Weblog

「啐啄同時」というのは禅の言葉らしいのですが・・・わからなかったので調べてみました。

卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「」といい、

親鳥が外から殻をコツコツとつつくことを「啄」という。

雛鳥が殻を破ろうとするまさにそのとき、内と外で同時にコツコツコツコツ

親子であっても、内側から子が無心につつき、母も外側から無心でつつき、

互いに意識せず、事前に打ち合わせて作業するものではありません。

つつく時期も 早すぎず、遅すぎず、子の合図を逃しません。

 

子が殻を割るとき、殻で親鳥は見えませんから、自分ひとりで誕生できたと思うのでしょうか

コツコツという外からの音を聞きとって、親に成長したら同じことを提供するのでしょうか

心を支援する作業で考えると

「一人でも できたね」と自尊感情を育てたり

「私は守られている」と安心感をはぐくむことも どちらも大切だと感じます。

 

さて、殻にこもる 殻を破るという言葉を聞くと、

成長を妨げたり、自由を抑圧するイメージですが

孵化するまで安全で快適な環境を守り

殻のカルシウムは血管を通して骨をつくる栄養分になります。

殻にこもる・殻を破るまでの期間も 

次のステージを迎えるために必要な過程だと思います。

そして、

「まさにその時」を おのずと察知できる私になりたいと思っています。

 


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