「啐啄同時」というのは禅の言葉らしいのですが・・・わからなかったので調べてみました。
卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、
親鳥が外から殻をコツコツとつつくことを「啄」という。
雛鳥が殻を破ろうとするまさにそのとき、内と外で同時にコツコツコツコツ
親子であっても、内側から子が無心につつき、母も外側から無心でつつき、
互いに意識せず、事前に打ち合わせて作業するものではありません。
つつく時期も 早すぎず、遅すぎず、子の合図を逃しません。
子が殻を割るとき、殻で親鳥は見えませんから、自分ひとりで誕生できたと思うのでしょうか
コツコツという外からの音を聞きとって、親に成長したら同じことを提供するのでしょうか
心を支援する作業で考えると
「一人でも できたね」と自尊感情を育てたり
「私は守られている」と安心感をはぐくむことも どちらも大切だと感じます。
さて、殻にこもる 殻を破るという言葉を聞くと、
成長を妨げたり、自由を抑圧するイメージですが
孵化するまで安全で快適な環境を守り
殻のカルシウムは血管を通して骨をつくる栄養分になります。
殻にこもる・殻を破るまでの期間も
次のステージを迎えるために必要な過程だと思います。
そして、
「まさにその時」を おのずと察知できる私になりたいと思っています。