(故)井上ひさしさんが、彼の娘に
「問題がおこると、人間は、自分の悩みにするのが上手だ
でも、問題は問題として解決すべきで、悩みにしない方がいい」と語った。
私の悩みにしないには・・・
問題に対して、さまざまな感情を抱かないこと
事実を、事実として受け止める
仮に何かを求められているのであれば、粛々と対応する。
いちいち、不安や心配や怒りや悲しみを、事実にくっつけなくてもいい。
この話を、期末試験1ヶ月前になったので紹介した。
「提出プリント(平常点)が60%以下で、進級できるか心配している人はいませんか?
たとえば、今、3%しか取れていない事実は、問題です。
だからといって、自分を情けない人間とか、価値のない人間とか もう無理だと決め付けたり
私に対して恥ずかしがったり、クヨクヨ思い悩むことは必要ありません。
問題は問題として、解決すればいいのですから、
どうやって、今から得点すればいいかだけを その方法を考えなさい。
配点の高いプリントからやっつけると、早く60%に追いつくよ」
と、呼びかけると
昨年の9月から一度も提出せず、寝てばかりいた学生が、
「俺やるけん!今までのプリントもらえるんですか?」と、前に出てきた。
「当たり前じゃあ、好きなだけ持っておいき」
「気前いい~」と笑った笑顔が私の宝物です。